東京で買い物というとヨドバシカメラだ。
マルチメディアAkiba店を使うことが多い。
マルチメディアAkiba店を使うことが多い。
秋葉は有隣堂書店とタワーレコードがあってうれしい。
ぼくは一人で神保町に遊びに行くことが多いので、秋葉のヨドバシを流して帰る。
昔の電気街はもう出歩かなくなった。
昔はパソコンの部品というと、通ぶってクレバリーとか俺コンとかT-ZONEとか行っていた。
この3つの店は、とりあえず全部なくなった。
あんな店、代わりに何ができたんだろう。
それでも絶対にこの店じゃないとどうしようもない、という店が何軒かあって、「ネジの西川」がそうだ。
以前、デルの省スペースパソコンを分解して修理していたら、4本あるうちの1本がなくなった。
サイズや太さ、ピッチを調べると注文できるんだろうけど、注文の仕方が分からない。
途方にくれて、1本ネジを持って西川に行くと、若いお兄ちゃんが「なんとかの何ミリですね」とか言って、背後の膨大なネジがある棚から取ってきて、かたんとテーブルに置き「5円です」と行った。
こんなマジックショーみたいな店はやっぱり残っていてほしい。
とかいいながら、メモリーやカード、家電品はだいたいヨドバシで見ることが多い。
買う、ではなくて見る、というのがちょっと引っかかる。
そう、品物を探して、質感や色を確かめてから、Amazonや楽天、kakaku.comで品物を探し、最安値のところで買うことが、実は多い。
いわゆるショールーミングと言って、リアル店舗は土地建物台、光熱費、人件費だけを吸い取られ、肝心の売上が上がらず、たまったものではない。
スミマセン。
そういう話を良く聞くが、実際のところはどうなんだろうか。
ヨドバシでスマホを使うような「情強」の人はやはり少数派で、家電ならヨドバシと思って出て来る中高年の人や、爆買いの外国人の人は、ヨドバシで見つけた商品はそのままヨドバシで買うのではないだろうか。
ぼくも電池やイヤホンなどは、特にネットを吟味せずそのまま買ってしまうことが多い。
なにしろポイントカードが太いので、ヨドバシに品物を見るだけ見に行こう、と思っても、結局はなんだかんだ買ってしまうことも多いと思うのだが、どうだろう。
Apple製品なんかは、どこで買ってもあまり値段が変わらないので、だったらヨドバシで買ってポイントをもらおう、と思う。
遊びの巡回コースに入っているので、行きやすいのである。
ショールーミングによって、実は儲かっている面もあると思う。
ヨドバシは以前から他店を意識していて「他店より1円でも高ければ、その値段までお引きします!」と豪語していた。
ビックカメラも、ヤマダ電機も同じことをやっていたと思う。
ちょっと面白いから、ぼくもiPhoneでkakaku.comを検索して、この値段まで安くしてよ、と言っていた。
すると店員さんは渋い顔をして「kakaku.comはダメです」などと言う。
kakaku.comで売ってる通販専門店は店舗を持たず、在庫を持たず、「サービス」もしないから安く出来る、という。
でも、買う方にしてみたらそんなの関係ねーと思うのである。
kakaku.com最安の店で買って品物が来なかったことなんか1度もないし、たいして商品知識もない店員にいろいろ説明してもらってもうれしくない。
「サービス」ってなんだよ。
で、こっちもムキになって、駅の反対側のヤマダとビックに言って「ビックはこの値段まで下げていたよ」と言ったこともある。
ソニーの水中ウォークマンを買った時だ。
売り場と遠く離れた、高級時計とか売っている別のフロアのレジまで連れて行かれて「バーコード通せませんので」と手打ちで価格を入れられ、ビックより数百円安い値段で売ってくれた。
麻薬の秘密取引かよ!
面倒だった。
そんなのは昔の話で、今はものによってはkakaku.com価格までバンバン下げていることもある。
同じ値段か、数百円高いぐらいならヨドバシで買いたい人も多いと思う。
質感や見た目をチェックした上で買えるし、すぐ持って帰れる。
いくらAmazonが翌日配達と言っても、その場で購入にはかなわない。
宅配便を待っているのも結構なストレスなのだ。
実は通販のヨドバシドットコムというのが使いやすくて、値段もAmazonや楽天より安いことも多い。
ポイントが付くから太いのである。
店の思う壺だが、安いのはうれしいのでリピーターになっていく。
そんなヨドバシが究極のショールーミング対策をした。
リアル店舗の品物でバーコードを撮影し、専用アプリを使ってヨドバシドットコムで注文できるのである。
こりゃ便利だ。
ポイントも付く。
kakaku.comで、見知らぬ通販会社を渉猟して買い物をするのは、やはり不安が伴う。
「サービス」が悪いかもしれない、と思うのである。
具体的に言うと、ヤマトではなく佐川が持ってくるかもしれない。
あと、地味なストレスとして、いろんな店にイチから住所とクレカ番号を打ち込むのが面倒だし、不安なのである。
だから多少高くてもAmazonばかり使うことになる。
Amazonで買うと、ぜんぜん想像と違うものが来て返品することもある。
Amazonは驚くほど寛容に返品を許してくれるが、返送するのも結構な手間である。
だったらリアル店舗で見つくろって通販で買った方が良い。
実は、リアル店舗で写メってAmazonで注文できるアプリもある。
これはさすがのぼくでもAmazonいい加減にした方がいいと思う。
リアル店舗を完全に滅ぼしてしまったら、商売自体が廃れてしまって、Amazonひとり生き残るのもなかなか難しいと思うのだ。
そういう流れを見て面白くない既存のリアル店舗は、店内の撮影に目を光らせたり、スマホの使用を禁じたりしていた。
ヨドバシもそうしていたのである。
ところが、ここで一気に逆手に取って、どうぞショールーミングしてください、ただし買うときはヨドバシドットコムを使ってください、という勝負に出た。
なんと無料Wi-Fiも開放している。
これだと一気に人自体が増える。
SNSに安売り情報を流して、素人が勝手にヨドバシの広告まで打ってくれるケースもあるだろう。
クイーンの歌で「If you can't beat'em, join'em」というのがある。
敵をやっつけられないんだったら、味方にしてしまえばいいじゃないか、という意味だろう。
Amazonが憎い、ショールーミングが憎いと言って、客のスマホを禁止したりしていたら、どんどん客は逃げていく。
しかし「どうぞスマホ使ってください。Wi-Fiを提供します」と言っていたらどうだろうか。
「ヨドバシにモンハンをしにいったら、気がついたら電池を買っていた」、「DSの新色を買っていた」という客も出て来るだろう。
タダでものを配ると、どんどん儲かるのである。
こういうヨドバシの姿勢はがんばっていて好ましいと思うし、すごいなと思うし、勉強になる。
ぼくは一人で神保町に遊びに行くことが多いので、秋葉のヨドバシを流して帰る。
昔の電気街はもう出歩かなくなった。
昔はパソコンの部品というと、通ぶってクレバリーとか俺コンとかT-ZONEとか行っていた。
この3つの店は、とりあえず全部なくなった。
あんな店、代わりに何ができたんだろう。
それでも絶対にこの店じゃないとどうしようもない、という店が何軒かあって、「ネジの西川」がそうだ。
以前、デルの省スペースパソコンを分解して修理していたら、4本あるうちの1本がなくなった。
サイズや太さ、ピッチを調べると注文できるんだろうけど、注文の仕方が分からない。
途方にくれて、1本ネジを持って西川に行くと、若いお兄ちゃんが「なんとかの何ミリですね」とか言って、背後の膨大なネジがある棚から取ってきて、かたんとテーブルに置き「5円です」と行った。
こんなマジックショーみたいな店はやっぱり残っていてほしい。
とかいいながら、メモリーやカード、家電品はだいたいヨドバシで見ることが多い。
買う、ではなくて見る、というのがちょっと引っかかる。
そう、品物を探して、質感や色を確かめてから、Amazonや楽天、kakaku.comで品物を探し、最安値のところで買うことが、実は多い。
いわゆるショールーミングと言って、リアル店舗は土地建物台、光熱費、人件費だけを吸い取られ、肝心の売上が上がらず、たまったものではない。
スミマセン。
そういう話を良く聞くが、実際のところはどうなんだろうか。
ヨドバシでスマホを使うような「情強」の人はやはり少数派で、家電ならヨドバシと思って出て来る中高年の人や、爆買いの外国人の人は、ヨドバシで見つけた商品はそのままヨドバシで買うのではないだろうか。
ぼくも電池やイヤホンなどは、特にネットを吟味せずそのまま買ってしまうことが多い。
なにしろポイントカードが太いので、ヨドバシに品物を見るだけ見に行こう、と思っても、結局はなんだかんだ買ってしまうことも多いと思うのだが、どうだろう。
Apple製品なんかは、どこで買ってもあまり値段が変わらないので、だったらヨドバシで買ってポイントをもらおう、と思う。
遊びの巡回コースに入っているので、行きやすいのである。
ショールーミングによって、実は儲かっている面もあると思う。
ヨドバシは以前から他店を意識していて「他店より1円でも高ければ、その値段までお引きします!」と豪語していた。
ビックカメラも、ヤマダ電機も同じことをやっていたと思う。
ちょっと面白いから、ぼくもiPhoneでkakaku.comを検索して、この値段まで安くしてよ、と言っていた。
すると店員さんは渋い顔をして「kakaku.comはダメです」などと言う。
kakaku.comで売ってる通販専門店は店舗を持たず、在庫を持たず、「サービス」もしないから安く出来る、という。
でも、買う方にしてみたらそんなの関係ねーと思うのである。
kakaku.com最安の店で買って品物が来なかったことなんか1度もないし、たいして商品知識もない店員にいろいろ説明してもらってもうれしくない。
「サービス」ってなんだよ。
で、こっちもムキになって、駅の反対側のヤマダとビックに言って「ビックはこの値段まで下げていたよ」と言ったこともある。
ソニーの水中ウォークマンを買った時だ。
売り場と遠く離れた、高級時計とか売っている別のフロアのレジまで連れて行かれて「バーコード通せませんので」と手打ちで価格を入れられ、ビックより数百円安い値段で売ってくれた。
麻薬の秘密取引かよ!
面倒だった。
そんなのは昔の話で、今はものによってはkakaku.com価格までバンバン下げていることもある。
同じ値段か、数百円高いぐらいならヨドバシで買いたい人も多いと思う。
質感や見た目をチェックした上で買えるし、すぐ持って帰れる。
いくらAmazonが翌日配達と言っても、その場で購入にはかなわない。
宅配便を待っているのも結構なストレスなのだ。
実は通販のヨドバシドットコムというのが使いやすくて、値段もAmazonや楽天より安いことも多い。
ポイントが付くから太いのである。
店の思う壺だが、安いのはうれしいのでリピーターになっていく。
そんなヨドバシが究極のショールーミング対策をした。
リアル店舗の品物でバーコードを撮影し、専用アプリを使ってヨドバシドットコムで注文できるのである。
こりゃ便利だ。
ポイントも付く。
kakaku.comで、見知らぬ通販会社を渉猟して買い物をするのは、やはり不安が伴う。
「サービス」が悪いかもしれない、と思うのである。
具体的に言うと、ヤマトではなく佐川が持ってくるかもしれない。
あと、地味なストレスとして、いろんな店にイチから住所とクレカ番号を打ち込むのが面倒だし、不安なのである。
だから多少高くてもAmazonばかり使うことになる。
Amazonで買うと、ぜんぜん想像と違うものが来て返品することもある。
Amazonは驚くほど寛容に返品を許してくれるが、返送するのも結構な手間である。
だったらリアル店舗で見つくろって通販で買った方が良い。
実は、リアル店舗で写メってAmazonで注文できるアプリもある。
これはさすがのぼくでもAmazonいい加減にした方がいいと思う。
リアル店舗を完全に滅ぼしてしまったら、商売自体が廃れてしまって、Amazonひとり生き残るのもなかなか難しいと思うのだ。
そういう流れを見て面白くない既存のリアル店舗は、店内の撮影に目を光らせたり、スマホの使用を禁じたりしていた。
ヨドバシもそうしていたのである。
ところが、ここで一気に逆手に取って、どうぞショールーミングしてください、ただし買うときはヨドバシドットコムを使ってください、という勝負に出た。
なんと無料Wi-Fiも開放している。
これだと一気に人自体が増える。
SNSに安売り情報を流して、素人が勝手にヨドバシの広告まで打ってくれるケースもあるだろう。
クイーンの歌で「If you can't beat'em, join'em」というのがある。
敵をやっつけられないんだったら、味方にしてしまえばいいじゃないか、という意味だろう。
Amazonが憎い、ショールーミングが憎いと言って、客のスマホを禁止したりしていたら、どんどん客は逃げていく。
しかし「どうぞスマホ使ってください。Wi-Fiを提供します」と言っていたらどうだろうか。
「ヨドバシにモンハンをしにいったら、気がついたら電池を買っていた」、「DSの新色を買っていた」という客も出て来るだろう。
タダでものを配ると、どんどん儲かるのである。
こういうヨドバシの姿勢はがんばっていて好ましいと思うし、すごいなと思うし、勉強になる。