2018年3月21日、水曜日、春分の日、ザムザ阿佐谷に、月蝕歌劇団の『女神(めしん)ワルキューレ海底行』を見に行ってきた。
2演目連続公演の2演目目。
マチネ、ソワレ、そしてその間の「詩劇ライブ」の3本ぶっ通し。
月蝕と共に過ごす休日。
今回ダブルキャスト、トリプルキャストが入り組んでいて、20日と21日は湖原芽生さんが「詩劇ライブ」に、21日と22日は帝国軍人、女教師、そして女神の役で(!)紅日毬子さんが出るので、この2人が並ぶところを見たいと思ってこの日を選んだ。
紅日毬子さんは同じザムザ阿佐谷で3月4日まで虚飾集団廻天百眼の『殺しの神戯』に出ていたので、個人的に連続公演ということになる。
阿佐ヶ谷春の毬子まつりだ。
乗換案内を駆使してちょうど10分前とかに着く予定だったのだが、JRが遅れて開演ギリギリに阿佐ヶ谷に着いた。
それもそのはずでこの日はまさかの雪が降っていた。
後半は雨になっていたのだが、ザムザ入口前の、東京にはめずらしい土の地面はぬかるんでいて、風情が出過ぎていた。
開場開演もオしていて、最前列下手側に滑り込んだ。
推しメンの慶徳ちゃんが数々の細かい笑いを展開する真ん前で良かった。
『ワルキューレ』は、月蝕歌劇団の旗揚げ公演の演目で、同劇団で最も有名な『聖ミカエラ学園漂流記』(未見)、そして笑いがいっぱいでぼくが最も好きな『ネオ・ファウスト地獄変』に続く作品ということだ。
そういえば『ネオ・ファウスト』で最初にものすごいスピードであらすじを映像で紹介していたなー。
『男の星座』は梶原一騎原作の文字通り男の世界、歴史改変などのSF的なアイディアも、セーラー服を来た少女がニホン等を振り回したりする場面もなく、時間軸通りに淡々と進む、あまり月蝕らしくない話だった。
(それを月蝕が、メインキャストがみんな美女で演じるところに月蝕らしい異化作用があったのだが)
一方で『ワルキューレ』はコテコテの月蝕、月蝕月蝕した話だった。
ぼくなんか7年前から月蝕を見出したニワカである。
2011年の『百年の孤独』を、マルケスの原作がどのように演劇化されているのかの興味で見に行ってからだ。
だから、今回33年前に演じられた旗揚げ公演の演目を見て、「月蝕って昔からぜんっぜん変わってないんだなあ」と思ったし、2018年の現代に見てもキテレツでぶっ飛んだ話だなーと思ってつくづく感動した。
あまりにもキテレツな話なのでいろいろ検索して調べたら、この話の骨格がほぼ実話、史実であることに驚いた。
へぇー!!!
その史実、実話を改変しようとする登場人物の苦悩、その背後にあるものの正体が、月蝕らしいワンダー話になっている。
そして現実感のない、少なくとも日常感がない話で、俳優さん女優さんたちがメイチで熱演してるのはつくづく感心した。
おかげでこちらも感情移入でき、最終的にはもらい泣きしてしまう。
芝居を見ているだけで、こちらの想像力も一段拡張される気がする。
「詩劇ライブ」は、J・A・シーザーさん作曲の劇中歌や、思い思いのJポップの曲などを、女優さんがいい意味でユルイ感じで唄う。
歌が上手い人も、味がある人もいていろいろだが、こんかい田原紫音さんという人がエッっていうほど歌がうまくてビックリした。
そして紅日さんと湖原さんがさすがのうまさで、空気がピリッと締まって良かった。
終演後はおふたりにチェキを取ってもらったが、一日にこんな美の信号を処理して脳が破壊しないか心配になった。
楽しさしかない一日。
2演目連続公演の2演目目。
マチネ、ソワレ、そしてその間の「詩劇ライブ」の3本ぶっ通し。
月蝕と共に過ごす休日。
今回ダブルキャスト、トリプルキャストが入り組んでいて、20日と21日は湖原芽生さんが「詩劇ライブ」に、21日と22日は帝国軍人、女教師、そして女神の役で(!)紅日毬子さんが出るので、この2人が並ぶところを見たいと思ってこの日を選んだ。
紅日毬子さんは同じザムザ阿佐谷で3月4日まで虚飾集団廻天百眼の『殺しの神戯』に出ていたので、個人的に連続公演ということになる。
阿佐ヶ谷春の毬子まつりだ。
乗換案内を駆使してちょうど10分前とかに着く予定だったのだが、JRが遅れて開演ギリギリに阿佐ヶ谷に着いた。
それもそのはずでこの日はまさかの雪が降っていた。
後半は雨になっていたのだが、ザムザ入口前の、東京にはめずらしい土の地面はぬかるんでいて、風情が出過ぎていた。
開場開演もオしていて、最前列下手側に滑り込んだ。
推しメンの慶徳ちゃんが数々の細かい笑いを展開する真ん前で良かった。
『ワルキューレ』は、月蝕歌劇団の旗揚げ公演の演目で、同劇団で最も有名な『聖ミカエラ学園漂流記』(未見)、そして笑いがいっぱいでぼくが最も好きな『ネオ・ファウスト地獄変』に続く作品ということだ。
そういえば『ネオ・ファウスト』で最初にものすごいスピードであらすじを映像で紹介していたなー。
『男の星座』は梶原一騎原作の文字通り男の世界、歴史改変などのSF的なアイディアも、セーラー服を来た少女がニホン等を振り回したりする場面もなく、時間軸通りに淡々と進む、あまり月蝕らしくない話だった。
(それを月蝕が、メインキャストがみんな美女で演じるところに月蝕らしい異化作用があったのだが)
一方で『ワルキューレ』はコテコテの月蝕、月蝕月蝕した話だった。
ぼくなんか7年前から月蝕を見出したニワカである。
2011年の『百年の孤独』を、マルケスの原作がどのように演劇化されているのかの興味で見に行ってからだ。
だから、今回33年前に演じられた旗揚げ公演の演目を見て、「月蝕って昔からぜんっぜん変わってないんだなあ」と思ったし、2018年の現代に見てもキテレツでぶっ飛んだ話だなーと思ってつくづく感動した。
あまりにもキテレツな話なのでいろいろ検索して調べたら、この話の骨格がほぼ実話、史実であることに驚いた。
へぇー!!!
その史実、実話を改変しようとする登場人物の苦悩、その背後にあるものの正体が、月蝕らしいワンダー話になっている。
そして現実感のない、少なくとも日常感がない話で、俳優さん女優さんたちがメイチで熱演してるのはつくづく感心した。
おかげでこちらも感情移入でき、最終的にはもらい泣きしてしまう。
芝居を見ているだけで、こちらの想像力も一段拡張される気がする。
「詩劇ライブ」は、J・A・シーザーさん作曲の劇中歌や、思い思いのJポップの曲などを、女優さんがいい意味でユルイ感じで唄う。
歌が上手い人も、味がある人もいていろいろだが、こんかい田原紫音さんという人がエッっていうほど歌がうまくてビックリした。
そして紅日さんと湖原さんがさすがのうまさで、空気がピリッと締まって良かった。
終演後はおふたりにチェキを取ってもらったが、一日にこんな美の信号を処理して脳が破壊しないか心配になった。
楽しさしかない一日。