ぼくは音楽がそこそこ好きだが、一番好きなミュージシャンというとプリンスである。
ロック、ファンク、ソウル、エレクトロという様々な要素を、絶妙に組み合わせて独自の世界にしているところが素晴らしい。
ロック、ファンク、ソウル、エレクトロという様々な要素を、絶妙に組み合わせて独自の世界にしているところが素晴らしい。
プリンスの最高傑作は何か。
昔はゴリゴリのファンで、プリンス普及委員会の一員ぐらいの気持ちだったので、「最新作が最高傑作だ!」、「いや、次の作品が最高傑作だ!」と常に言っていたところではあるのだが、あらためて冷静に考えると、1988年作品『LOVESEXY』が頂点であろうと思う。
最初から最後まで、ハイテンションな音楽のアイディアが詰まっていて、しかも非常にわかりやすくく聴きやすい。
天才プリンスであっても、他のアルバムは「ここがちょっと・・・」という部分が絶対にあるが、このアルバムはそれがない。
まさに神がかり状態だったのだと思う。
ただ、神がかり状態の傑作アルバムにも欠点があって、1曲しか入っていないのだ。
いや、正確には9曲が入ってい、シングル・カットされた「アルファベット・ストリート」、「グラム・スラム」、「ダンス・オン」などの、ほどよい長さのキャッチーな曲が並んでいる。
(ぼくはシングルとしては「アルファベット・ストリート」が好きで、全人生のシングルのベスト1枚と言えばこれだと思う)
ところが、曲間信号が入っていないのだ。
CDをプレイヤーにローディングすると「全1曲、45分」と表示される。
1曲目のインとロから通して聴くしかない。
どうしても飛ばすのであれば多大な労力を払って早送りするしかない。
ちなみにこのアルバムのジャケット写真はヌードのプリンスが横たわっている姿であって、これもちょっといただけない。
アメリカの一部の州では色付きのビニールで隠して売られたりいろいろ物議をかもしたそうだ。
曲間信号といい、ジャケットといい、こういうところがプリンスは、才能に比して売れ行きが芳しくない原因だったのではないだろうか。
それでも大好きなCDであるから愛聴していた。
友達の車に乗せてもらうときも気分をアゲたいときは勝手にラブセクシーを掛けていたのである。
それで、その友達がすっかり気に入って、ラブセクシーのCDを買った。
ところがそれには、ちゃんと曲間信号が入っていて、9トラックに分割されていたのである。
便利だ!
とも思ったが、昔のぼくはプリンス信者が病膏肓に入っていたので、そんなのを買うのも邪道だと思って、結局買わずにすませた。
それから27年の時が過ぎ去り、またちょっとプリンス熱が高まってきた。
iTunes Music Matchを使えばいくらでも音楽をクラウドにアゲられるので、プリンスのCDも全部入れようと思ったのである。
で、家にあるCDが1枚1曲なのが気になってきた。
シャッフル再生などをしていて、一度「ラブセクシー」が始まったら最後、45分は「ラブセクシー」の9曲を順番に聴かないといけない。
逆に2曲目の「アルファベット・ストリート」がシャッフルでポンと流れることもないのである。
ということで、友達も買ったことだし、9曲入りの新盤を買おうと思って中古CDで買った。
1988年盤ではなく、ちゃんと「クラシックなんとかシリーズ」というのの再発盤を買ったのである。
しかるに、45分1トラックしか入っていない。
Amazonで中古CDを出している人が何人かいた。
便利なもので、業者さんに問い合わせメールが出せるので「このCDは1曲入りと9曲入りのバージョンがありますが、どっちですか。9曲入りなら買います」と聴いてみた。
「9曲入りです」と返事があったので早速注文してみたが、果たして届いたのは1曲入りだった。
なんだそれ!
再度問い合わせると「スミマセン返品してください」とのことなので手続きした。
これ、Amazonの製品情報にも全然触れられていないのである。
カスタマーレビューにも「最近のCDはトラックが分かれているんですね!」と書いている人がいたので、今売ってるのは全部9トラックなのかと思ったが、そうではないらしい。
名盤なのでいくつもバージョンがあるが、Amazonのカスタマーレビューはひどくて、どのバージョンのレビューも1つにまとめられているので、どのバージョンに対するレビューか分からない。
CDはバージョンごとの違いが大きいのでここはちゃんとして欲しい。
いろいろ悩んでいたが、iTunesの機能を使うとトラックを分割することが出来ると分かったので、もともと持っていた1トラックバージョンを分割してみることにした。
iTunesはしょっちゅうUIが変わるので説明が面倒だが、こういう作業になる。
(1) 分割したいトラック(この場合LOVESEXYのただ1曲)を右クリックしてプロパティを選ぶ
(2) オプションタブを選ぶ
(3) 開始時間と終了時間を選ぶ。
ここがミソで、要するにiTunesに登録した音楽は好きな部分だけを聴くように出来るのだ。
良く再発盤には変なイントロが付いているということがあるが(アーティストはそのイントロで聴いて欲しいところではあるが)これをカットできる。
1曲目の場合は開始時間が0:00になる。
1曲目の再生時間が4分半立った場合、1曲目の終了時間は4:30になる。
(4) OKをクリックしてプロパティボックスを閉じる。
(5) できたトラックの最初と最後を聴いて、必要な部分がカットされていないか、不要な部分がないか確認する。
(6) 右クリックして「AACバージョンを作る」を選ぶ
ここがよくわからないのだが、ここでトラックがコピーされる。
もともとあったトラックは先頭あるいは末尾が隠されているが、新しく出来た「AACバージョン」は、分割した部分だけである。
(7) AACバージョンの曲名を変更する
(8) トラックがまだ残っている場合は(1)に戻る
上の例では開始時間が4:30になる。
(正確には曲間に1秒ぐらい空白があるから、4:31にするなどいろいろ試すといいと思う)
これを曲数ぶん繰り返す。
それが済んだら、もともとあった音楽ファイルを削除する。
これをしないと、新しく出来たトラックは「重複トラック」になってiTunes Matchに上がらない。
一度重複トラックになると、雲に斜線のアイコンが付く。
古いトラック(この話題の場合は45分のLOVESEXY)を削除してからStore=>iTunes Matchの更新を選ぶと、再アップロードが行われるようだ。
9曲に分割ができてハッピーである。
著作者の意図に反するところではあるのだが、プリンス以外にも、ジャズやクラシックなど長くて聞きづらい音楽はこのように編集して聴くのも一興かもしれない。
昔はゴリゴリのファンで、プリンス普及委員会の一員ぐらいの気持ちだったので、「最新作が最高傑作だ!」、「いや、次の作品が最高傑作だ!」と常に言っていたところではあるのだが、あらためて冷静に考えると、1988年作品『LOVESEXY』が頂点であろうと思う。
最初から最後まで、ハイテンションな音楽のアイディアが詰まっていて、しかも非常にわかりやすくく聴きやすい。
天才プリンスであっても、他のアルバムは「ここがちょっと・・・」という部分が絶対にあるが、このアルバムはそれがない。
まさに神がかり状態だったのだと思う。
ただ、神がかり状態の傑作アルバムにも欠点があって、1曲しか入っていないのだ。
いや、正確には9曲が入ってい、シングル・カットされた「アルファベット・ストリート」、「グラム・スラム」、「ダンス・オン」などの、ほどよい長さのキャッチーな曲が並んでいる。
(ぼくはシングルとしては「アルファベット・ストリート」が好きで、全人生のシングルのベスト1枚と言えばこれだと思う)
ところが、曲間信号が入っていないのだ。
CDをプレイヤーにローディングすると「全1曲、45分」と表示される。
1曲目のインとロから通して聴くしかない。
どうしても飛ばすのであれば多大な労力を払って早送りするしかない。
ちなみにこのアルバムのジャケット写真はヌードのプリンスが横たわっている姿であって、これもちょっといただけない。
アメリカの一部の州では色付きのビニールで隠して売られたりいろいろ物議をかもしたそうだ。
曲間信号といい、ジャケットといい、こういうところがプリンスは、才能に比して売れ行きが芳しくない原因だったのではないだろうか。
それでも大好きなCDであるから愛聴していた。
友達の車に乗せてもらうときも気分をアゲたいときは勝手にラブセクシーを掛けていたのである。
それで、その友達がすっかり気に入って、ラブセクシーのCDを買った。
ところがそれには、ちゃんと曲間信号が入っていて、9トラックに分割されていたのである。
便利だ!
とも思ったが、昔のぼくはプリンス信者が病膏肓に入っていたので、そんなのを買うのも邪道だと思って、結局買わずにすませた。
それから27年の時が過ぎ去り、またちょっとプリンス熱が高まってきた。
iTunes Music Matchを使えばいくらでも音楽をクラウドにアゲられるので、プリンスのCDも全部入れようと思ったのである。
で、家にあるCDが1枚1曲なのが気になってきた。
シャッフル再生などをしていて、一度「ラブセクシー」が始まったら最後、45分は「ラブセクシー」の9曲を順番に聴かないといけない。
逆に2曲目の「アルファベット・ストリート」がシャッフルでポンと流れることもないのである。
ということで、友達も買ったことだし、9曲入りの新盤を買おうと思って中古CDで買った。
1988年盤ではなく、ちゃんと「クラシックなんとかシリーズ」というのの再発盤を買ったのである。
しかるに、45分1トラックしか入っていない。
Amazonで中古CDを出している人が何人かいた。
便利なもので、業者さんに問い合わせメールが出せるので「このCDは1曲入りと9曲入りのバージョンがありますが、どっちですか。9曲入りなら買います」と聴いてみた。
「9曲入りです」と返事があったので早速注文してみたが、果たして届いたのは1曲入りだった。
なんだそれ!
再度問い合わせると「スミマセン返品してください」とのことなので手続きした。
これ、Amazonの製品情報にも全然触れられていないのである。
カスタマーレビューにも「最近のCDはトラックが分かれているんですね!」と書いている人がいたので、今売ってるのは全部9トラックなのかと思ったが、そうではないらしい。
名盤なのでいくつもバージョンがあるが、Amazonのカスタマーレビューはひどくて、どのバージョンのレビューも1つにまとめられているので、どのバージョンに対するレビューか分からない。
CDはバージョンごとの違いが大きいのでここはちゃんとして欲しい。
いろいろ悩んでいたが、iTunesの機能を使うとトラックを分割することが出来ると分かったので、もともと持っていた1トラックバージョンを分割してみることにした。
iTunesはしょっちゅうUIが変わるので説明が面倒だが、こういう作業になる。
(1) 分割したいトラック(この場合LOVESEXYのただ1曲)を右クリックしてプロパティを選ぶ
(2) オプションタブを選ぶ
(3) 開始時間と終了時間を選ぶ。
ここがミソで、要するにiTunesに登録した音楽は好きな部分だけを聴くように出来るのだ。
良く再発盤には変なイントロが付いているということがあるが(アーティストはそのイントロで聴いて欲しいところではあるが)これをカットできる。
1曲目の場合は開始時間が0:00になる。
1曲目の再生時間が4分半立った場合、1曲目の終了時間は4:30になる。
(4) OKをクリックしてプロパティボックスを閉じる。
(5) できたトラックの最初と最後を聴いて、必要な部分がカットされていないか、不要な部分がないか確認する。
(6) 右クリックして「AACバージョンを作る」を選ぶ
ここがよくわからないのだが、ここでトラックがコピーされる。
もともとあったトラックは先頭あるいは末尾が隠されているが、新しく出来た「AACバージョン」は、分割した部分だけである。
(7) AACバージョンの曲名を変更する
(8) トラックがまだ残っている場合は(1)に戻る
上の例では開始時間が4:30になる。
(正確には曲間に1秒ぐらい空白があるから、4:31にするなどいろいろ試すといいと思う)
これを曲数ぶん繰り返す。
それが済んだら、もともとあった音楽ファイルを削除する。
これをしないと、新しく出来たトラックは「重複トラック」になってiTunes Matchに上がらない。
一度重複トラックになると、雲に斜線のアイコンが付く。
古いトラック(この話題の場合は45分のLOVESEXY)を削除してからStore=>iTunes Matchの更新を選ぶと、再アップロードが行われるようだ。
9曲に分割ができてハッピーである。
著作者の意図に反するところではあるのだが、プリンス以外にも、ジャズやクラシックなど長くて聞きづらい音楽はこのように編集して聴くのも一興かもしれない。