ということで糖尿病と診断された。
最初はHbA1cが7とかだったと思う。
危険な状態である。

最初に処方されたのがオイグルコンという薬だ。
朝食夕食の前に飲んで、血糖値を下げる。
Main symptoms of diabetes

代表的な糖尿病の薬であって、服薬後にぐずぐず食事をしないと、低血糖の症状が出るそうだ。

糖尿病の薬の低血糖は恐ろしいとよく聞く。
体が動かなくなって、へたり込んだりするそうである。
それならまだいいが、急に怒り出したり、変なことを言い出したりするらしい。

一緒にブドウ糖の袋をもらう。

ぼくは会社の隣の席の人に「ぼくはこれから糖尿の薬を飲むから、ぼくが急にへたり込んだり、怒り出したり、変なことを言い出したりしたら、机にブドウ糖を置いておくから飲ませて」と言うと「イヤだよ。急に怒り出したり、変なことを言ったりしないでよ」と言われた。

そりゃそうだ。

ところが、このオイグルコンという薬が合わなかった。
おなかが空くのである!

なぜ、糖尿病になったか。
余計なものを食べて太ったからである。
しかし、オイグルコンを飲むと、血糖値は下がるのかもしれないが、異常におなかが減る。

食べた。
低血糖も恐ろしいし、空腹感を我慢していると気が散るのである。

この、空腹感があると気が散っていい仕事が出来なくなるような気がする(だから仕事の質を維持するためには食べなければいけない)というのは、「食べたいために心が考える言い訳」であって、「認知のひずみ」である。
この話は書きがいがあるので日を改めて書く。

オイグルコンの副作用を調べると、たしかに「異常な空腹感が出る場合がある」と書いている。

異常な空腹感が出て、食べてしまったら、太るから、薬のせいでかえって病気が悪化するような気がする。
でも、薬を飲んでいることに変わりはないから、病気が良くなるような気もする。
どっちだろうか。

けっきょく月イチの血液検査で見ると、数値がさらに悪くなっていた。
A1c=8とかである。

医者が、食事を減らさないとダメだと言う。
オイグルコンを飲むとおなかが空く、と言うと「その空いたのをさらに我慢すれば治る」という。

これは無茶な話に思われる。
ぼくは太っていて、糖尿病になった。
それは、自分が食欲に弱い(空腹に弱い)からそうなったのである。
それなのに、さらに空腹になる薬を飲むのはダメだと思う。
結果的に、薬を飲んだから病状が悪化しているのである。

もっとも、これは人によるようだ。
睡眠導入剤や抗鬱剤にも起こる現象だ、ある薬が効く聞かない、ある薬のある副作用が現れる現れないは、人によって違う。
要するに一人の人間の体の中にある内臓の大きさや働きがそれぞれ違う以上、化学的な組成、分泌するホルモンの量などはそれぞれ違いがある。
強い薬を飲んだら良く聞き、弱い薬だとそれほど効かないという簡単な話ではない。

ぼくはオイグルコンには血糖を下げるという作用はそれほどなく、異常に食欲が増進するという副作用が異常にあった。
このように、薬の効き目は人によって違うから注意が必要だ。
世の中には星の数ほど薬があり、いろいろ擦り合わせを行う必要がある。

しかしぼくはこの時別のアプローチを取った。
薬を飲むのをやめて、血液検査だけ通ったのである。
そして薬を飲む代わりに、食事を変えてみた。




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