今日も昨日に続いて世の中のあそこが悪い、ここが気に食わない、という話を書く。

あまりこういう話をいい気になってインターネットで書いている人はよく思われない。
ぼくもあまりよく思わない。
しかしまあ、書きたくなることもままあるのである。
聞いた風なことを書くだけでなく、なるべく実体験に基づいて、自分ならではのことを書きたい。
PC遠隔操作による犯行予告メール発送という事件があって、少年も含む何人もの無実の市民が逮捕された。
逮捕された上に、過酷な取り調べを受け、ついに少年は犯行の動機などを「自供」してしまった。
マルウェアを作った犯人はもちろんサイテーの人間であるが、この、調書を作文した取調官も相当サイテーの奴である。

ぼくは不良警官の方が犯罪者よりも許せない。
犯罪者は世を拗ねて、自分の意志で、犯罪者になるべくしてなったのである。
言わば悪の誘惑に負けたわけで、その気持ちはぼくも、ある意味、どうしようもなく理解できる。
生きていれば挫折もあるし、そんな気分になることぐらいあるだろう。
(だから許せ、と言っているわけではない)

しかし警官は、もともと正義を実現し、世間の人に平和と安心を届けるために税金をもらって働くことを義務付けられている存在だ。
悪い人を懲らしめ、正しい人を守るために警官の道を選んだはずである。
しかし現状は、税金をもらって、正義の名の許に、いい人の人生を弄んでいる。
その間に真犯人はのうのうと逃げおおせているわけで、犯罪に手を貸しているのと同じことだ。
不良警官は厳罰に処して欲しい。

この推定無罪の原則を完全に逸脱した警察のあり方、被疑者の人権を無視した拷問的な取り調べは、民主国家たるべき日本の恥部である。

沖縄で米兵が日本人に対する狼藉を繰り返している。
同じ日本人として腹立たしい。
不良米兵は厳しく取り調べて罪を償わせるべきだ。
しかしそれがうまくいかない。
なぜか。
この一因は、日本の警察が民主的でなく、取調べが公正に行われず、可視化していず、被疑者の人権を蹂躙しているからに他ならない。
外国人は人権意識に照らして恥ずかしいからしょっ引けないのに、日本人は無実の人でもしょっ引いて、いじめ抜いて、ウソの自供を書かせている。
正義とはほど遠い。

まったく疑いがなく、犯意がないと分かっている人をわざわざ犯人に仕立て上げ、犯罪を捏造して点数稼ぎをする。
そんなこと、本当にあるのだろうか。
にわかには信じがたい気がする。

しかしぼくは、こういう警官は実在すると思う。
と言うのは、ぼく自身、秋葉原ナイフ狩りで路上で取り調べを受けたことがあるのだ。

ぼくはアイドルのイベントに行って、帰りにハイになって中央通りを歩いていた。
2007年の暮れだった。
突然警官に呼び止められ、荷物を調べられた。
折悪しくぼくは、ヴィクトリノックスのマルチツールを持っていた。



3センチぐらいの刃渡りであって、もちろん銃刀法には触れない。
服の上から力いっぱい差しても人を殺すのは難しそうだ。
「わりばし」の方が危険だと思う。

これが重宝する。
一番便利なのが「爪のささくれ」を切るときと、ポテチの袋を開けるときだ。
LEDライトがついていて、机の下にもぐってパソコンの配線をするときにも便利である。

明らかに携帯用である。
キーホルダーのリングがついていて、実際家の鍵をつけていた。
当時は親父が生きていて、親父とおそろいで買ったものだ。

隠していれば分からなかったと思うが、ぼくはバカだから、ナイフ持ってますよ、と自供して騒ぎになった。

まず応援の警官を呼び、3人がかりで物陰に連れて行かれた。
そして全身をまさぐられた。
あのときの不愉快な気持ちのことをぼくは一生忘れない。
(いま思うと、公務執行妨害を誘発するために、あえて不愉快な言動を取っている節がある。)
ぼくは睡眠導入剤と、糖尿病の薬を持ち歩いているので、1個1個調べられた。
その日は通院した日だったので、病院のレセプトを見せて滔々と説明していると、向こうも「面倒な奴にあったな」ということで態度が変わってきた。

そのとき知ったのは、どんな小さいナイフであっても、ハサミであっても爪切りであっても「軽犯罪法」であれば引っ張れる、ということである。

明らかな点数稼ぎだ。
ぼくは全然ヤクザ風でもなければツッパリ風でもない。
弱そうな奴を引っ張って、ナイフでも爪切りでも持っていれば儲けもの。
秋葉原のオタクはどうせプラモデルを作る用のニッパーとか持っているんじゃないか。
そう思って網を張っているのだ。

秋葉原ナイフ狩りは、文京区本富士署の職員が出張ってやっていたという話である。
(上の記事は「アキバBlog」のものだが、もともとはフライデーに記事が載っていた。)

文京区は上品な町で、警察はたいした事件がなくて暇なのだろう。
事件がないのはいいことだ!
でも検挙率が上がらないと恥ずかしいので、わざわざ秋葉原に出張って弱そうなオタクを調べて、小指の先ほどのナイフを見つけて喜んでいたのであろう。
その間文京区の交番はカラッポだ。
文京区大丈夫か。

他の地域でも警官は暗躍していて、車の後ろに素振り用のゴルフクラブを入れていただけでも引っ張られるそうだ。
ナインティナイン矢部は野球選手のサインバットをテレビ番組でもらって、それを車に放り込んでいたら検問で見咎められたそうだ。
「矢部さんと言えばサッカーなのに、野球のバットを持ち歩いているのはおかしい」と警官に言われたそうだ。
だからって野球のバットを持っていれば犯罪者の疑いがあるか?

最も極端な例が白川勝彦議員(元国家公安委員長)が渋谷で取り調べられた例である。

これで世の中の綱紀が厳しくなって、犯罪が減って、普通の人が安心して暮らせれば儲けものだ。
しかし、そうはならなかった。
ぼくが取り調べられた翌年の2008年、秋葉原で通り魔事件が起こったのである。

ぼくの住んでいる川崎市中原区では、ときどき深夜に爆音バイクが走り回っている。
うるさくて眠れない。
昔はいちいち110番していた。
しかし一向にバイクは減らない。
爆音バイクぐらい取り締まれないものだろうか。
神奈川県警が忙しければ、文京区本富士署の署員が出張してくればいいんじゃないの。

警察は明らかに必要な組織であり、ぼくは惜しみなく安からぬ税金を払っている。
応援しているから、せいぜい頑張って本当に悪い人を捕まえて欲しい。
いい人をあえて捕まえて、犯罪をデッチあげるのは良くないよ。

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