D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Mind Transplant('75)/Alphonse Mouzon

2015-01-04 17:55:00 | bassist&drummer
正月一発目はこれ。
Alphonse Mouzonの"Mind Transplant"。
ウェザーやコリエル、ハンコックとかの系譜で語られるスーパードラマーのソロ3作目・・だそうです。
本作は、かなり前からブログ仲間より強力なプッシュを受けておりまして、この度ようやく入手が叶い年末年始に聴き込んでみた次第。
で、本作のお目当ては、そうTommy Bolinのギターざますw

personnnel:
Alphonse Mouzon(d,vo,synth,el-p,org,cond,arr)
Tommy Bolin(g:solo on#3,7,8)
Jay Graydon(g,g-synth:solo on#4)
Lee Ritenour(g:solo on#4,5)
Jerry Peters(el-p,org)
Henry Davis(b)

Mouzonのドラムって凄いね。
多分聴くのは初めてだと思いますが、Billy Cobhamばりにルーディメンツを駆使した水爆ドラムをぶちかましてますね。
彼はツインバスなのか、めちゃめちゃ足数多いし、まるで千手観音並みに手数が半端ないし、聴いててあっけにとられちゃいます。
で、クレジットだけじゃちょっと判りにくいんですが、ベーシックトラックには結構ギターも入ってて、誰が演ってるのか判らん訳ですよ。
CD裏面の集合写真から察するに、この面子でとっかえひっかえ演ったらしい、てのは確かでしょう。
でも、雑な音色やワウ使ってるあたりから、#1、2あたりのバッキングは多分Bolinちゃうかな?って感じ。

tracks:
1.Mind Transplant
2.Snow Bound
3.Carbon Dioxide
4.Ascorbic Acid
5.Happiness Is Loving You
6.Some of the Things People Do
7.Golden Rainbows
8.Nitroglycerine

すべての曲はMouzonの妹Elvena女史が書いてるそうです。
多分、テーマとコード進行だけ大まかに決めて、あとはMouzonがリズムをリードする中でのインプロ大会みたいな感じ、じゃないかな。
そんな中、RitenourとGraydonの立ち位置がイマイチ理解できませんが、意外にスピーディな展開の中でこのお二人も頑張ってます。
特にRitenourの#6"Some of the Things People Do"でのソロは、少々ハード気味な音色で予想外にカッチョエエです。
ちなみにこの曲は唯一のヴォーカル曲でMouzon自身が結構達者な喉を披露してますね。

で、Bolinは#3"Carbon Dioxide"、#7"Golden Rainbows"、#8"Nitroglycerine"の3曲でソロ演ってます。
#7は唯一のバラードで潮騒のSEを絡め、Mouzonのエレピもええ感じな中、例のハードで情感に溢れるスライドが炸裂・・カッケ~!
フィードバックも効いてて痺れますね、凄い。
あとの2曲は、共にテーマからしてハードなんですが、まず#3"Carbon Dioxide"では中盤以降の9/8にリズムが変化した以降にワンコードでのインプロ。
これがね、部分的には盛り上がりそうで、肩透かしな感じが、かなり惜しいな。
で、最後の#8"Nitroglycerine"は、あのCobhamのSpectrumでも演ってたようなブチブチ!みたいな気色ええ効果音を交えながら、これもワンコードでのインプロ。
・・ちょっと短いのがね、消化不良かもです。
しかし、熱いギターですよBolinは。
フレーズがどうのこうのじゃなく、音色ってか音自体が刺さって来ますね。
客演って事もあったんでしょうが、ちょっと遠慮気味な感じなのが残念・・もっと弾き倒してほしかったぞw



最新の画像[もっと見る]