D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Shades Of Deep Purple('68)/ Deep Purple

2015-01-11 12:51:30 | zep purple-connection
邦題”ハッシュ”

Deep Purpleの作品レヴューがウチでも結構溜まって来てるようで、Zepと合わせて今後充実させて行こうかなと、ウチのアーカイヴスを探ってて改めて思ってます。
で、そんな奴らの記念すべきデビュー作"Shades Of Deep Purple"が本日のお題です。
ちなみに、聴いてるモノはK2HDの紙ジャケ版ですがね。
本作は、'68年の6月にUSで、同年9月にUKでリリースされたとの事で、やはりUS先行ってのがミソだった様ですね。
本作より3枚目の"3"までは同じ面子で綴られてた事になります。

personnel:
Rod Evans(vo)
Jon Lord(kb,cho)
Nick Simper(b,cho)
Ritchie Blackmore(g)
Ian Paice(d)

ニック・シンパーのベースって色々言われてるみたいですが、音を聴いてる限りは個人的に悪くないなあ、とは感じます。
しかし、バンドって音だけでは絶対語れないし、最終的には人間関係になってくるので、多分その辺が一番肝心だったって事じゃないのかな。

tracks:
1. And The Address
2. Hush
3. One More Rainy Day
4. Prelude: a)Happiness
b)I'm So Glad
5. Mandrake Root
6. Help
7. Love Help Me
8. Hey Joe
bonus tracks:
9. Shadows (out take)
10. Love Help Me (instrumental version)
11. Help (alternate Take)
12. Hey Joe (BBC Top Gear Session)
13. Hush (Live US TV)

ライナーによれば、"Hush"(Joe South)、"I'm So Glad"(Skip James)、"Help"(The Beatles)、"Hey Joe"(Jimi Hendrix)、といったカバーが約半分を占めてるってのが、当時の売り方だったようですね。
あと、"Happiness"はRimsky-Korsakov(リムスキー=コルサコフ)の交響組曲"Scheherazade(Op,35)"の第4楽章を引用したものだそうで、また"Mandrake Root"は後の第2期であの名曲"Space Truckin'"に改作された元曲とされてるようです。
・・あっそう、みたいな感じでどうでもよさげな話ですがネ(笑)

で、音を聴いてる限りは、やっぱ初っ端のレコーディングってのもあったんだとは思うけど、バンドとしてかなり纏まった感じが強いですよね。
所々リッチーのギターがはみ出してて若干の違和感も否めませんが、それでもかなり抑え気味だしバッキングはきっちり弾いてる訳で。
ま、そこは味って事で。(笑)
それに。やはりジョン・ロードのハモンドがすべての中心を握っており展開のカギとなってて、そのせいか作品全体の方向性にも統一感も感じられるしね。
でね、やっぱヴォーカルの声質ってのも大きくて、こういうサイケな感じにはぴったりなんでしょうがね、このまま2期へ進化するって感じはまったくありませんもんね。
物凄くフラットな声質なんで、やはりロッド・エヴァンスの存在は大きかったんだけど、所詮はここまでが限界だったってのも明白だって事ですよね。

あ、それとね、リッチーのワウプレイにも特筆すべきところがありますね。
極初期のVox Clyde McCoy辺りの深い可変域が感じられる音だし、使い方も手慣れた感じで、やるやんリッチー!これは面白過ぎですよね。

でね、インプレ。
結論としては、どれも同じに聞こえる感じwってとこですかね。
いや、レベルは高いんですけどね、キラーチューンがあんまなくて、強いて言えば"Hush"と"Love Help Me"あたりでしょうかね。

ま、そんな感じです(笑)

Deep Purple - Hush


Deep Purple - Love Help Me




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