D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Kamakiriad('03)/ Donald Fagen

2016-05-29 18:00:00 | steely dan-connection
げげ、もう5月が終わってまう・・
例によって、眩暈がしそうな初夏を迎えておる次第w

ふと思い立って久々に聴いてみたフェイゲンの2ndソロ"Kamakiriad"なんですがね、これが意外と良く聞こえる訳で、本日のお題はこれ。
出てすぐ入手し聴いてたのですが、非常に違和感を覚え、以来特に聴き直しもせず放置しておりました。
周知のとおり、'82年にフェイゲンの1stソロ"Nightfly"発表後辺りから、当時ダンは活動停止中だった訳で、この頃は拙も奴らの動きを積極的に追っておらず、この辺のバックグラウンドを茲許改めて認識した次第。
・・ライナーにもちゃんと載ってるのにね・・
'91年にフェイゲンをフューチャーした"The New York Rock and Soul Review-live at Beacon"てのが突如リリースされた辺りから、徐々に彼らの動きが再開し始めたようです。
この頃、フェイゲン自身、新しい恋に身を染めたのが大きかったのか、自身のスタジオをNYに設立し、このアルバムの制作を始めたとの事。
プロデューサーには長年のブレーンであったGary Katzでなく、盟友ウォルター・ベッカーを起用した、ってのがミソだったようです。

この辺の事情なり音なんかをちゃんと追っかけてたら、変な思い込みもしなくて済んでたのかもですが、なんせ"Nightfly"の世界観と余りにも隔たりが大きく、その前のダン作"Gaucho"とも全く繋がらない内容だし。
フェイゲンにとって、自身の音楽性を改めて見直す機会になってたようで、ソウルに加え子供時代から慣れ親しんだビッグバンドジャズのフリーな部分ってのが、大きくフューチャーされ出したのが、それまでと大きく違うんじゃないでしょうかね。
スペースというか緩い部分てのを如何に自然に組み込んでゆくか、ってのがこの頃からの趣向になってるようで、この傾向は今も続いてる感じですよね。

personnel:
Donald Fagen(vo,kb)
Walter Becker(b,g-solo)
Georg Wadenius(g)
Paul Griffin(hammond b3)
Leroy Clouden(d on#3,5,8)
Christopher Parker(d on#1,2,6,7)
Dennis McDermott(d on#4)
Randy Brecker(tp,flh)
and so on...

面子も、改めてみれば、大した名前もあんまないし。
でも、ダンの音楽になってるのが、やっぱ凄いな..

tracks;
1.Trans-Island Skyway
2.Countermoon
3.Springtime
4.Snowbound
5.Tomorrow's Girls
6.Florida Room
7.On The Dunes
8.Teahouse On The Tracks

TRANS ISLAND SKYWAY ~ DONALD FAGEN


Snowbound - Donald Fagen - Kamakiriad


The Making of Kamakiriad (Part One)


The Making of Kamakiriad (Part Two)



・・フェイゲン、若いw






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