D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Trading 8s('09)/ Carl Verheyen Band

2009-09-05 08:46:10 | steve morse-connection
Carl Verheyen(カール・ヴァーヘイエン;以下ヴァーちゃん)の新譜が届きました。
Allan Holdsworth(アラン・ホールズワース)先生絡みで知ったこのギタリストについては、過去このブログでも記事に書いてます。

・No Borders('88)/Carl Verheyen Group
・The View('93)/Chad Wackerman
以上参考まで。

で、今回の“Trading 8s”ですが、凄腕ギタリスト達を招きガチンコバトルを挑むという企画のようですね。
・・仕方がないので(笑)聴いてみました。

personnel:
Carl Verheyen(g,vo,lap-steel,dobro)
Dave Marotta(b)
Walfredo Reyers,Jr.(d,per)

guests:
Joe Bonamassa(g on#1)
Scott Henderson(g,sitar-g on#2)
Steve Morse(g on#3)
Rick Vito(slide-g on#5)
Robben Ford(g on#6)
Albert Lee(g on#9)

Jim Cox(h-b3 on#2,4,6,8,9,10)
Naomi Star(vo&cho on#4,5,10)
Craig Copeland(cho on#2,5)

ギター弾きなら気になりませんか?この面子。
アルバムタイトルがちょっと意味不明なんですがネ。

余談ですが、その他ゲストの面々はホールズワース先生のソロ作にも参加しています。
Naomi Starは“Wardenclyffe Tower”収録“Against The Clock”に、Craig Copelandは“Secrets”収録“Endomorph”に、等といったところです。
またJim Coxは、Chad Wackerman(チャド・ワッカーマン)の“Forty Reasons”“The View”といったソロ初期の常連でもありました。
いわゆる“SoCal人脈”というやつでしょうか。

tracks:
1.Highway 27
2.Taxman
3.On Our Way
4.Constant As The Wind
5.Higher Ground
6.New Year's Day
7.Henry's Farm
8.Henry's Farm(Part 2)
9.Country Girl
10.Eastern Steppes

今回最も楽しみだったのがJoe Bonamassa(ジョー・ボナマッサ)です。
キャリアは長いけど新鋭のブルーズマンということで、最近最も注目されてるギタリストの一人ですが、ちゃんと聴くのは初めてでした。
#1“Highway 27”でレスポールの太い音をフラッシーに轟かせています。
オーソドックスで手堅く纏めてはいますが、速いですね、で、正確。
グリッサンドとかハーモニクスの使い方なんかが結構好感度高いかもです。
・・めっさ良い感じ。(笑)
対するヴァーちゃんはスカスカのストラトサウンドながらスピーディでトリッキーなのはさすが。
ちなみにそのボナマッサ、今月中旬に来日するそうですが、残念ながら日程の都合で私は参戦を見送りました。

#2“Taxman”はアレンジが面白く、ヴァーちゃんのヴォーカルがこれまたカッチョエエやないですか。
・・あのThe Beatlesのカヴァーですね。
Scott Henderson(スコヘン)師匠のプレイはちょい地味ですが、意地になってかっ飛ばしてるような速さ。
双方、ときおりGeorge Harrisonのオリジナルフレーズを織り交ぜながら楽しそうですな。

で、注目の#3“On Our Way”でのSteve Morse(スティーヴ・モーズ)師匠との共演。
・・肩透かしをくらいそうなメローチューンです。
ヴァーちゃんはセルフライナーでモーズ師匠から受けた影響の絶大さについて吐露されてます。
師匠のソロは“流しました”的ながら、実に叙情的で美しく、特に白玉部分でのヴィヴラートの気色よさは絶品ですね。
ヴァーちゃんとのハモリなんかもハートウォーミングでさすがです。

あと、マイナーブルーズ演らせれば絶品のRobben Ford、スライドの達人Rick Vito、ギターを聴けるだけありがたい生き仏Albert Lee、といった面々のプレイも一聴の価値ありです。
・・記事から割愛させてもらいますが、各々かなり凄いです。(笑)

てな感じで、バンドのみの曲もある訳です。
ヴァーちゃんが全部構築してる曲もなかなかなもんで、ソロ初期ほどモーズ師匠的な音使いは目立たなくなったものの、随所にその断片が見え隠れしており、相変わらずフラッシーでセクシーなギターですね。
特に#4“Constant As The Wind”が気に入ってます。


【Carl Verheyen】

このヴァーヘイエン氏、地味な存在ですが、プロモーションがネックなんでしょうね。
売り方を変えればもう少し注目浴びれるハズなんでしょうが。
・・こういった良質なギタリストの存在が、音楽界にとって最も重要なのかもしれませんね。


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このメンツ (ドイツ特派員)
2009-09-07 19:49:38
elmar35さん、以前渡したDVDは18禁でなかったということで問題なしですか(笑)。

この顔ぶれって、ジャズでもロックでも括れない正にギターミュージックの連中ですね。例えばあとはフランクギャンバレとかグレッグハウになるのかな?スターンとかスコフィールドが入ると微妙にジャズ寄りになるんで、違う。

今金欠で追いかけられていなんですが、マニアな先輩方を追いかけたいと思いますです。
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ã‚­ã‚¿ã‚­ã‚¿ã‚­ã‚¿ã‚­ã‚¿ (sorapapa)
2009-09-08 23:10:28
うわー、キマしたね。カール!
コチラもやっと仕入れましたです!
冗談抜きでかなり◎
っていうか、ギター好きがこれ聞かずして何を聞くって感じですよねえ(笑)
しかし、ジョー・ボナマッサ、、、滑らかでアグレッシヴで参りました。。。
モーズ先生には勿論感服。
スコヘンはちょいと大人し過ぎるかななんて。
ってことで、近いうちにコチラもレポさせていただく予定です。
でも、いまんところイチ押しはM4、、、同じですねえ(笑)だってイントロからスゴイんですもの。。。
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ドイツ特派員様 (elmar35)
2009-09-09 20:38:57
コメントありがとうございます。
お返事遅くなりすみません。
無事ご帰還でなによりです。

>18禁・・
ええ、残念ながら、指が這いずりまわってたのは指板の上という有様で。(笑)
NTSCへの変換の可能性も探ってみましたが、私の手には負えませんでした。
この作品、ご想像通りロックです。
間違いなく気に入って頂ける類のものと確信しますョ。
返信する
sorapapa様 (elmar35)
2009-09-09 20:45:41
コメントありがとうございます。
お返事遅くなりすみません。

やはり、これは“買い”ですよね。(笑)
以前教えて頂いたように、ヴァーちゃんの唄はかなりなもんなんでビックリしてます。
ゲストにあと王子やヴァイが加わってたら大ヒット間違いなしなんですが。
なんせ、かなりロック寄りなのがうれしいですね。
レヴュー期待してます。
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