上海阿姐のgooブログ

FC2ブログ「全民娯楽時代の到来~上海からアジア娯楽日記」の続きのブログです。

映画「譲子弾飛」(“弾丸を飛ばせ”)中国で大ヒット中 ~姜文の中国式ユーモアと風刺~

2011年01月22日 | エンタメの日記
昨年末12月16日に公開された中国映画「譲子弾飛」(Let the bullets fly “弾丸を飛ばせ”)が、中国映画の興行収入歴代トップの記録を塗り替えそうな勢いです。
1月21日時点の発表で、既に6.6億元(約92.4億円)を突破し、最終的には7億元(約100億円)を超えると見込まれています。
もっとも中国の映画市場はまだ成長中なので、歴代興業成績が更新されやすい情況にあるともいえます。
「中国の映画市場は好調だけれど、中国映画は好調ではない。」という説があります。
中国の内陸部はまだ経済成長の途上にあるので、今後都市化が進んで大型映画館が増えれば映画市場自体が拡大します。映画は一つの投資の対象として成長性があるとみられています。しかし、投資者を引き付けられるのは、有名な監督が作る有名な俳優が出演する売れそうな作品です。傾向としては「大きく作って大きく儲ける」ので、無名の新人監督や、暗い小作品には出資は集まりにくいです。映画に出資する人がたくさんいるとしても、膨大な数の潜在的な観客が存在するとしても、面白い映画がどんどんできるとは限らないので「中国の映画市場は好調だけれど、中国映画は好調ではない。」と言われるのです。

そんな中、興業的に大成功し、作品としても高い評価を得たのが2010年12月16日に公開された「譲子弾飛」です。
「この作品が現れたことで中国映画にも希望が持てるようになった。」と言う人もいます。

「譲子弾飛」(Let the bullets fly “弾丸を飛ばせ”) 公開日:2010年12月16日中国全国
監督:姜文(ジャン・ウェン) 主演:姜文、周潤発、葛優、劉嘉玲、陳坤など。

写真:地下鉄駅ポスター




1920年代の中華民国期、北洋軍閥が力を振るった時代が舞台背景です。といっても、歴史ものというわけではありません。史実を語る精度を追及するのではなく、当時の時代背景を借りて、現代に通じる物語を描いています。

匪賊の一味 (匪賊の頭を演じるのが姜文)
貿易で儲けた金と暴力で町を牛耳る男の一党 (権力を握る男を演じるのが周潤発(チョウ・ユンファ)
町の最高権力者である高官になりすますニセ役人 (葛優が演じる)

この三者が織り成す物語で、3人の実力派俳優、姜文、周潤発、葛優が好演しています。
中国式ユーモアが散りばめられていて、ところどころで観客から笑いが起きます。周星馳(チャウ・シンチー)的なナンセンスな笑いの要素も含まれています。
真っ青な空の下、白馬が列車を引いて現われるシーンや清朝末期の楼閣など、映像的にはロマン主義に溢れていて、残虐なシーンもありますが、全体的には美しくエネルギッシュな映像です。

この映画がここまでヒットした理由は、セリフの面白さにあると思います。
全編を通じてブラックユーモアに溢れ、政治的な風刺に満ちています
セリフの一つ一つに裏の意味があり、その多くが現代の何かを風刺しているのです。
中国人にとっても「あのセリフの意味が分からない」「初めて聞いた単語が結構ある」と言い、見終わった後は誰もが「あのセリフはどういう意味だったんだろう」とネットで調べてしまいます。そしてネット上でも盛り上がるという様相です。
中国式ユーモアに溢れていますが、コメディではありません。
一つを得れば一つを失う、失ったものは二度と戻ってこないのに得たものは簡単に逃げていくという悲哀や、悪の中にも正義があり、正義や公平がいかに曖昧なものかといったことが表わされています。

軍閥時代という舞台設定を借りて、官職が金で買われたり、多重婚(多重の内縁関係)、権力を利用した不正取引などが描かれていますが、これらは今の中国で最もホットな話題であり、社会問題として認知されています。
庶民が決起するシーンがありますが、リアルかつ皮肉に満ちていて、こういう映画が上映禁止になるどころか興行収入歴代トップに迫っています。

姜文(ジャン・ウェン)、周潤発(チョウ・ユンファ)、葛優、3人のメインキャストを始め、陳坤(チェン・クン)、劉嘉玲(カリーナ・ラウ)、胡軍(フー・ジュン)など実力派が揃い、それぞれ好演しています。
特に陳坤(チェンクン)は「こんな役を陳坤がやるの!?」という役柄で、美男俳優のイメージを捨てて演技の幅を更に広げました。

音楽は久石譲で、姜文監督のロマン主義的な映像と音楽がよくマッチしていて、素晴らしい効果を生み出していました。
映画本編が始まる直前には姜文が出演するキャノンのデジタルビデオの広告が流れます。すごいインパクトでした。キャノンはこの映画及び姜文と提携関係にあり、「譲子弾飛」キャノンデジタルビデオコンテストなども開催し、プロモーションに大きく関わっています。
Canonの協賛による記者会見。監督・主演の姜文。
コメント (8)
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7人の2PM・6人の2PM ~2009年6月「Cool軽音楽」2PMインタビュー~

2011年01月14日 | エンタメの日記
最近日本でも活動をしている韓国の人気グループ2PM。
2PMは7人でした。ジェボム、ジュンス、ニックン、テギョン、ウヨン、ジュノ、チャンソンの7人グループでした。
・・・振り返ってみると、2PMが7人で活動した期間は、2008年9月から2009年9月の僅か1年です。

2PMのデビュー曲「10点満点の10点」は個性的で目を引きましたが、アクロバットが多くHip&Hop色が強かかっため、あまり好きなタイプの音楽ではないという声もありました。これに対して2ndミニアルバムの「Again&Again」は旋律が覚えやすく、ダンスも特徴的でマネしやすく、幅広く受け入れられて大ヒットしました。グループとして人気急上昇、フルアルバムのリリースも間近に控えて、まさにこれからというときに、ジェボムがネチズンからの攻撃を受け、活動を離脱してしまいます。ここから「6人の2PM」が始まります。

6人の2PM (2009年9月~2010年2月/2010年3月~現在)
「6人の2PM」は2つの時期に分けられると思います。
2009年9月にジェボムが離脱し、2PMの今後の動向が注目される中、2009年11月「Heart beat」がリリースされます。奇抜なビジュアルと振り付けのこの曲が大ヒットし、年末の音楽祭では2PMが数多くの賞を受賞します。この頃は「ジェボムはいつか戻ってくる」という希望があり、メンバーも受賞コメントの際にジェボムの名前を出したりして、一緒に活動していないものの「2PMは7人」という意識でファンも応援していました。「Again&Again」「Heart beat」が成功した2PMは多くの広告オファーを獲得します。
ところが、2010年2月末にJYPは「ジェボム解雇」を通知しました。ジェボム復帰の可能性が絶たれ、これにより完全に「6人の2PM」となりました。

2010年上半期から韓国では2PMが出演する広告が次々と流れます。コカコーラ、ビールの「CASS」、サムスン、南アワールドカップ関連などで露出度が高く、「2010年上半期の女子グループの広告数トップは少女時代、男子グループは2PM」と言われます。その中でも女優のユン・ウネと共演したビール「CASS」のコマーシャルMV「Tik Tok」は秀逸な出来栄えです。

デビューから僅か2年数ヶ月の2PMですが、この短い期間にいくつもの誰も味わったことがないような波乱を経験し、現在に至ります。
もう「7人の2PM」だった時間よりも「6人の2PM」の方が長くなってしまっていますが、「7人の2PM」だった頃のインタビュー記事を紹介させていただきたいと思います。「Again&Again」「I hate you(お前が憎い)」がヒットし、2PMが急成長期にあった頃のインタビューです。

「Cool軽音楽」2009年6月号 (2PMインタビュー 全17頁。非常に長い記事ですので一部のみの抜粋です。) 



  

  

还是这句话....本网页目的只在于与日本网友交流。多多支持cool轻音乐!(博主 上海阿姐)

記者: 「Again&Again」をリリースして「M!Countdown」や「人気歌謡」で連続して1位を取りましたね。こんなに良い成績をおさめられると予想してましたか?

ジュノ: 1位を取ったときは本当にびっくりしました。SG WANNABE、SuperJuniorなどの先輩と一緒に1位の候補になりましたが、強力な先輩たちの中で、1位が取れるのか心配でした。1位を取りたいという欲はもちろんありましたが、不安な気持ちの方が強かったです。

テギョン: こんにちは。テギョンです。

ウヨン: しゃべらなくていいよ!

テギョン: ウヨンがしゃべらせてくれません・・・(笑)「人気歌謡」のとき、1位の候補曲7曲がモニターに映って、最後に「今週のMutizen Song--- 2PM Again&Again!」と発表されましたが、僕たち全員見間違えたのかと思いました。本当に現実とは思えなかったです。

ジュノ: 見間違えたんじゃないか、少ししたら(1位を示す)モニターの表示が他の曲に変わってしまうのではと思ったほどです(笑)

記者: 今回の2ndミニアルバムは素晴らしい成績を収めましたが、ファンや事務所の力以外にどういう原因があったと思いますか?

ジェボム: デビュー曲の「10点満点の10点」のパフォーマンスはアクロバットが多くて衣装や髪型も個性的なので、多くの人の注目を集めることができました。その後「アイドル軍団 トッタクニョ 」(←MBCのバラエティ番組。2008年12月~2009年3月、第3シーズンに2PMがレギュラー出演。MCはBOOM。)に出演したことで、更にたくさんの人に僕たちの名前を知ってもらえたので、2ndミニアルバムを待ち遠しく思ってくれる人が増えたのだと思います。なので、ミニアルバムが出たらすぐに聴いてくれて、僕たちへの応援につながりました。それから今回のミニアルバムの曲そのものがすごく良いです。だから反響が良かったのだと思います。

記者: 「Again&Again」の歌のとおり、毎日繰り返し繰りやることは何ですか?

テギョン: 食事!?

ニックン: 睡眠。

ジェボム: テギョンの睡眠欲は普通じゃないです。

ウヨン: 仕事中に車で移動するときによく眠くなりますが、居眠りすると化粧が落ちてしまうのでマネージャーが寝かせてくれないときがあります。どうしても眠いときはマネージャーが止めても寝てしまいますが。

ジェボム: 寝ないようにするために、メンバー皆でゲームをやって遊んだりします。

ジュノ: そうです。車で寝るとかえって疲労感が出るし。

ウヨン: ゲームをするとすぐに元気になります。

チャンソン: 遊びで盛り上がりすぎて大変なことになるときもあります。

テギョン: メンバーみんな遊ぶのが好きですね。

記者: 上は40代から下は小学生まで、最近の2PMのファンの年齢層はずいぶん幅が広がりましたね。

テギョン: そんなに多くのファンがいますか?!

ジュノ: 40代のファンもいるんですか!

ジェボム: それは僕のお母さんでしょ。

ジュノ: ああ~僕たちのお母さんね・・・

全員: 笑~

記者: 2PMがファンを魅了する原因は何だと思いますか?

ウヨン: (チャンソンを指して) チャンソンが答えたそうですけど。

ジェボム: (無視して)まず、10代のファンはみんなニックンが好きみたいです。僕たちはニックンを武器にしてファンを征服します。

テギョン: 20代のファンもニックンがいるおかげです。

ジェボム: そうです。

テギョン: 30代のファンもやはりニックンがいるからです。

ジェボム: はい。あとは20代のお姉さんファンは、僕たちの野獣のような男性的なところに引かれるようです。

ジュンス: そうですね。それから僕たちの素朴なところが好きというファンもいると思います。

記者: 「10点満点の10点」の反響も良かったですが、『アイドル軍団 トッタクニョ』の影響を語らないわけにはいきませんね。この番組に出て、多くの人に2PMのキャラクターを知ってもらうことができましたよね。この番組で、最も収穫があったメンバー3人を挙げるとしたら誰ですか?

ウヨン: 7人ともこの番組に出て人気が出たと思います。

ジュンス: 1、2、3位の3人を挙げるんだって!

ウヨン: あ、そうか・・・

テギョン: 1位はジョボム兄さん、2位はニックン、3位は・・・誰だろう?

ニックン: ウヨン。

テギョン: そうだ(笑) この3人ですね。

ジュノ: そうです。番組を見ればすぐ分かります。

テギョン: ジュノはワースト1位だね。

全員: 笑~

記者: メンバーから2人を選んで『親友ノート』(←韓国のバラエティ番組。気まずい関係の二人を親友にさせるという企画番組)に出演させるとしたら、誰がいいですか?

ジュノ: 関係がちょっとぎくしゃくしてるメンバーですか?

テギョン: (マイクを取って)僕たちの中にそんな関係のメンバーはいません。以上!

ジェボム: お前とウヨンだろ。

テギョン: 本当にそんな関係のメンバーはいません!

ジュンス: テギョンは『親友ノート』にすごく出たいみたいですね。

ウヨン: 一人でマイクを持って離さないくらいですから。

テギョン: そんなこと・・あ、本当にマイクを持ってますね。

ジュノ: この質問の答えは、僕たちの間に気まずい関係のメンバーはいません!

記者: もし『私たち結婚しました』(←芸能人同士が仮想夫婦になるという韓国の人気バラエティ番組)に出演するとしたら、誰を推薦しますか?

ニックン: 出演したことがありますよ(笑)

 ※ ニックンがf(x)のVictoriaと仮想夫婦としてレギュラー出演し始めたのは、2010年6月から。このインタビューはそれよりも1年以上前に行われたもの。ここで「出演したことがある」というのはゲストとして出演したのではと思います。

記者: 本当ですか?

ジュノ: 本当ですよ。僕たちに不可能はありません(笑)

記者: では、カップルとして出演するなら?

ジュンス: メンバーの中から2人選ぶんですか?

ジュノ: 個人的な希望でいうと・・・そうですね、ジェボム兄さんとテギョン兄さんが一緒に出演すればいいと思います。

テギョン: ありがとう!

チャンソン: 2人がカップルとして出演するの?

ジュノ: 例えばの話だけど。

チャンソン: げ~~・・・

ジュノ: テギョン兄さんはこの手の話が好きなんです。

ジェボム: 僕たちは普段からめちゃくちゃです。

テギョン: ファンの間では、僕たちのたくさんのLine(←カップリングのこと)が語られています。

ジュノ: ああ~そんなこと気にしなくていいのに・・・。

ジュンス: そんなのがあるの?

テギョン: 例えばニックン×ウヨン、テギョン×ジェボム、それから・・・

ジェボム: Jun Brothers!(ジュンスとジュノ)

テギョン: そうです。それからウヨンとジュノもあります。チャンソンは、だいたい2AMのメンバーと絡んでますね。

全員: ハハハハ~

テギョン: チャンソンは僕たちと一緒にいたくないみたいです。

記者: 普通グループの中には陰の支配者や、見えないところでいろいろと気を配っているメンバーがいるものですが、2PMにもそういうメンバーはいますか?

テギョン&ジュノ: いません!

ジェボム: えっと・・・僕の右腕がテギョン、左腕がチャンソンで、左足がウヨンです(笑)

ウヨン: かかとがジュノ(笑)

全員: 笑~

記者: 「Again&Again」活動期、ジュノのイメージはすごく変わりましたね。

ジュノ: はい!

記者: 前は可愛いイメージだったけど、Again&Againでは仕草も表情もクールで男らしくなりましたね。皆もそう思いますか?

テギョン: さあ(笑)

ジェボム: そうです。前は可愛いイメージでしたけれど・・・

ウヨン: 今はもう可愛くないです。

ジェボム: ジュノのトレードマークのいつも笑っている細い目がカリスマな目線になりました。今回のジュノの変化はファンからもとても褒められてます。かっこよくなったと。

ジュノ: はい(笑)

記者: カムバックステージでも他のときでも、テギョンが体格を生かしてアクロバットの支柱となってますね。

ウヨン: テギョンは力がすごく強いです。

記者: ポジションを誰かと変わって、他のメンバーの肩の上を飛び越えたり、飛び降りたりしたいと思ったことはありますか?

テギョン: 考えたことがないですね。

チャンソン: 足が臭うから・・・

テギョン: 多分他のメンバーはできないと思います。

ウヨン: うん、怪我するかも。

記者: テギョンは重要なポジションなんですね。

記者: Again&Againでついにニックンの韓国語の歌が聴けましたね。歌のパートも増えましたが、かなり努力したのでは?

ニックン: 韓国語の歌詞は、何度も何度も練習すれば、難しいと思わなくなります。会話では、自分の言いたいことを上手く伝えられないときもありますけれど、前に比べれば格段に進歩しました(笑)

記者: レギュラーとして番組にも出てますね。

テギョン: はい。

ニックン: でもあんまりしゃべりませんね(笑)

テギョン: だいたいジェスチャーで補ってますね。

ニックン: そうです。僕は表情とアクションで番組に参加してます。

記者: 音楽番組やバラエティ番組を通じて、他の芸能人と友達になりましたか?忘れ難い出来事はありますか?

ジェボム: そんなにたくさんの芸能人と知り合いになったというわけではないですが、SG WANNABEの先輩たちはすごく良くしてくれました。とても親切でよくおしゃべりしました。

ウヨン: それからK.WILL先輩。

テギョン: SuperJuniorの先輩たちも、とても良くしてくれます。

ジュノ: Boom兄さんも。

ジェボム: そう、Boom兄さんはいつも僕たちのことを可愛がってくれます。

ウヨン: 先輩たちが良くしてくれて、とても感謝してます。少しずつ親しくなれる過程を味わってます。

記者: 5月(2009年5月)に2AMが杭州に来て番組に出演しましたが、2AMが韓国に帰ってから何か中国のことを聞きましたか?

ジェボム: 最近はすごく忙しいので、2AMのメンバーに随分会っていないんです。なので中国のことは話すチャンスがなかったです。でも番組は見ました。同じ事務所(JYP)の練習生も出演していましたが、彼女たちのパフォーマンスも良かったです。想像していたよりもずっと良かったです。

テギョン: 2AMではなくて、練習生のことです。

ジェボム: そうです。2AMのパフォーマンスはいつも安定しています。

記者: 練習生というのは「Sisters」のことですか?

ジェボム: そうです。「Sisters」です。
 
 ※「Sisters」:JYPの練習生だった女子4人グループ。韓国・中国人のメンバーで構成されていた。そのうちの1人(ヘリム)がWonderGirlsの新メンバーとなり、2人(ジアとフェイフェイ)が2010年に「Miss-A」としてデビューした。

記者: 2AMが中国に来たとき、チョグォンから「M!Countdown」で1位を取った日にチャンソンが送った携帯のメッセージを見せてもらいましたよ。メールには2AMへの感謝の言葉がたくさん書かれていて、チョグォンはそのメールをもらってすごく感動したと言ってましたよ。2AMにとって2PMはどういう存在ですか?

ジェボム: チャンソン、2AMへの愛を語って。

チャンソン: 2AMは2PMにとって兄弟みたいな存在です。同じ事務所のグループなのでお互いに支えあって頼りにしています。2AMは2PMより先にデビューしたので、僕たちも応援しました。ステージの録画を一緒に見て、いろんな意見を伝えています。僕たちのデビューステージにも2AMのメンバーは見に来てくれました。番組などで一緒に活動できるときはすごく楽しいです。兄弟みたいな関係ですね。

ジュノ: 家族みたいな存在です。

・・・・この後は7人への個人インタビューが続きます・・・・本当に長いインタビューです。

ファンの間で言われている自分たちのLine(カップリング)をメンバー自ら語ってますが、
なんて理解のある子たちなんだろう・・!!
と思いました。

韓国ではファンが、メンバーを題材にして同人小説や同人漫画を書いており「FanFiction・FanArt」と言われます。小説は中国にもたくさんあります。ファンサイトに掲載・連載されていることが多いです。これは韓国芸能のファン文化の一つといってよく、韓国ドラマ「イケメンですね」の14話でもFanFiction小説の存在が描かれています。アイドルグループのメンバーであるチェルミ(FTIslandのホンギ)がネットに連載されているFanFiction小説を夢中になって読んでいるというシーンがありますが、「本人も読んでいる」というのは実際にありえることだと思います。FanFictionは概ねBL的な要素が絡んでいるので嫌がる人もいると思いますが、2PMは寛容なようです・・・?

「7人の2PM」時代はジェボムとテギョンがべったりで、トークはリーダーであるジェボムとテギョンを中心に展開されていました。ジェボムは韓国系アメリカ人(三世と言われています)なので、もともと韓国語がまったくできなかったそうです。韓国語で分からないことがあると、テギョンが隣で耳打ちしていました。テギョンは12歳でボストンに移民して、中学校と高校をアメリカで過しているので英語が堪能です。

~~韓国ファンが作ったテギョン×ジェボムのCP動画~~ (土豆網)
http://www.tudou.com/programs/view/UAjSrmAKuiA
曲はNoblessの「Last Romanticist」。画像がちょっと劣化していますが名作だと思います。カット数の多さが普通じゃないです。多くが「アイドル軍団」のカットですがどうやってこんなにたくさん素材を集めたんだろう・・・。

「7人の2PM」は本当に明るくてパワフルで恐いもの知らず、プレッシャーに縛られない勢いがありました。メンバー同士の関係も割とフラットで、しかも2PMがデビューしたとき、大先輩であるRainがJYPを抜けてしまっていたので、先輩の面子を気にする必要もなかったのかもしれません。

2010年の冬から2PMは日本での活動を開始し、今年は日本語の曲もリリースするとのではと言われています。
日本の雑誌にもよく2PMが出ていますが、インタビューなどを見るとイメージが全然違って、この「Cool軽音楽」に出ていた2PMと同じグループとは思えないほどです。日本では「ステージでは野獣系。オフはやさしくて紳士的」というイメージなのかな・・と思います。

2PMのファンの中にもジェボムがいたことを知らない人もだんだん増えていくはずです。ちょっと寂しいですが、もうその方がいいのかもしれない・・とも思います。
でも、ジェボムがいた頃の屈託のない2PMが忘れられないし、いまだに未練を感じます
ただのファンの私ですらそう思うのだから、2PMの6人のメンバーたちは、たとえジェボムのことを語ることはないとしても「7人の2PM」を忘れることはできないのではと思います。
コメント (2)
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2010年~2011年 カウントダウン in香港 (3/3)~羅湖のイミグレ 香港から大陸へ~

2011年01月10日 | 普通の日記
2010年~2011年の年末年始を香港で過したが、カウントダウンの花火よりも1月1日午後に行われた「香港龍獅節」(獅子舞いパレード)の方が面白かった。700以上のお獅子が尖沙咀(チムサーチョイ)の広東路からフェリー乗り場方面に向かい、ビクトリア湾沿いの道を練り歩き、香港芸術館でゴールする。地元の商店、運送会社、小学校、武術クラブなどで結成された獅子舞のグループが参加し、お獅子の中に入っているのは子供が多い。




  

残念だったのは見たかった香港映画が見れなかったこと。まだ上映されていなかった。
「恋人絮語」(Lover's Discourse) 主演:イーソン・チャン(陳奕迅)、カリーナ・ラム、エディ・ポンなど。


香港で上映していた日本映画。「借りぐらしのアリエッティ」「ノルウェーの森」
  

香港で上映予定の大陸映画。(2011年1月6日頃上映予定)
「譲子弾飛」(Let the bullets fly) 主演:チョウ・ユンファ、姜文、葛优、カリーナ・ラウ、陳坤(チェン・クン)など。北洋軍閥期を舞台背景としたアクションもの。12月16日に大陸で公開され大ヒットしている。作品としての評価も高い。 香港でもヒットするのだろうか。
「非誠勿擾2」 主演:葛尤、舒(スーチー)、孫紅雷(スンホンレイ)、姚晨(ヤオチェン)。
大ヒットしたパート1に続いてパート2が制作された。この映画(パート1)の影響で北海道旅行に行く中国人が激増した。 大陸では12月中旬に公開済み。孫紅雷の好演が評判になっている。孫紅雷と姚晨はドラマ「潜伏」以来の再共演。


帰りも深セン経由で上海に戻った。
まず香港の紅ハム駅からKCR(九広鉄路)で羅湖に向かい、羅湖のイミグレを経て大陸に入る。羅湖駅を通過すると一瞬の間に繁体字から簡体字の世界に変わる。羅湖のイミグレは、香港・マカオ居住民、中国大陸居住民、外国人用の3つに窓口が分かれており、一番混んでいるのは中国大陸居住民用の窓口で外国人用は一番空いていた。

帰りのフライトまであまり時間がなかったので私は焦っていた。
羅湖駅の警備員のおじさんに「深セン宝安空港行きのバスはどこから乗ることができるのか?」と聞いた。おじさんは「何時の飛行機に乗るのか」と聞き返した。12時過ぎだと答えるとおじさんは後ろを指差して、「あのバスターミナルから568番のバスに乗れば空港に直通で行ける。」と教えてくれた。
「空港まで何分くらいかかるの?」と聞くと、おじさんの後ろに色黒の男が現れて「2時間かかる」と私に言った。警備員のおじさんに尋ねたのに、別の男が勝手に答えた。

「2時間もかかるの!?」

路線バスでもない限り、羅湖駅と宝安空港間が2時間もかかるはずはない。この男は嘘をついている。男はタクシーの客引きだ。バスは時間がかかるからタクシーに乗らなければ間に合わないと言いたいのだろう。
男に何か言い返してやろうかと思ったが、警備員のおじさんは男に背を向けたままで、黙って目を閉じ口の両端を少し下げて顔をしかめた。何も言葉を発しなかったが、その表情は「この男のことは相手にするな。お前は早くバス停へ行け。」と言っているような気がした。

詐欺に近い行為が横行していても、民間の警備員や係員は敢えて口を出さずに黙って見過ごすことがある。後で報復される恐れがあるからだろう。だけど、このおじさんのように無言のサインを出したり、追い払ってくれることはある。そういうサインを読み取って、誰が嘘つきで誰が信頼できるかを自分で判断することが必要だ。それは慣れてしまえばそんなに難しいことではない。

バスターミナルから人と荷物でぎゅうぎゅう詰めのミニバスに乗った。
約40分で空港に着いた。バスの値段は20元(約300円)。タクシーに乗ったら200元(約3000円)くらいかかったのではと思う。

深センの宝安空港に着くと、深セン衛視のカウントダウンコンサートの広告が目に入った。もう終わってしまっていたが、まだ広告が取り外されていなかった。
【深セン衛視のカウントダウンコンサート。12月31日テーマパーク「世界の窓」で開催。女優の周迅(ジョウシュン)、俳優の陳坤(チェンクン)、韓庚(ハンギョン)、周筆暢、張靚頴(ジャン・リャンイン)などが出演。】


大陸ではテレビ各局がカウントダウン番組を制作し、スターの奪い合いが過熱している。
深セン以外でも、湖南衛視(広州で開催)、東方衛視(上海)、江蘇衛視(南京)、安徽衛視(合肥)、浙江衛視(杭州)、北京衛視(北京)などなど中国全土合わせて実に16局ものテレビ局がカウントダウン特番を制作した
香港スターも大陸に吸い寄せられてしまったせいか、香港現地ではスターが大勢出演するようなカウントダウンコンサートはなかった。銅鑼湾のタイムズクエアではコスプレイベントが行われていた。翌日ニュースで見たところなかなか盛り上がっていたので、花火よりもこっちに行けばよかったかなと思った。有名なスターが来なくても、獅子舞やコスプレなど市民が参加するイベントで、香港のお正月は十分に賑わっていた。 

(旅行記終わり)
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2010年~2011年 カウントダウン in香港 (2/3) ~香港のミニバス~

2011年01月07日 | 普通の日記
1月1日香港名所の一つであるビクトリアピークに行くことにした。
ビクトリアピーク(中国語では「山頂」)は香港の夜景スポットとして有名で、観光客が必ず訪れる場所の一つだ。

中環(セントラル)から出発する二階建てバス(15番)でビクトリアピークで行けるはずなので、それに乗るためにバスターミナルに向った。途中で駅の係員にバス乗り場の場所を尋ねると「ミニバスの1番に乗ればビクトリアピークに行ける」と言われ、乗り場も教えてもらった。私たちはミニバスの1番に乗ることにした。バスターミナルにはバスを待つ人の列ができていた。ミニバスは16人乗りで立ち乗車はできず、座席が満席の場合は次のバスを待たなければならない。

【香港のミニバス。オクトパスカードが使えず現金のみ使用可能な場合もある。】


ミニバスは特定の路線を走ることになっているが、停留所以外でも通り道で手を上げると乗せてくれるし、降りたい場所を告げると停まってくれるという便利な乗り物だ。
ミニバス1番はセントラル(中環)とビクトリアピーク(山頂)を結ぶ路線。バスは30分ほど走ると傾斜の激しい坂道を登り始めた。ビクトリアピークの中腹には多くの高級マンションが立ち並んでいる。かなり細い道でマンションの入口と直結している私道のようなところも走る。

「Bus stop please.」 (バスを停めてください)

と女性の乗客が英語で声をかけた。停留所ではないところでもバスを停めてくれる。

バスが停まると乗客は

「Thank you」

と言って一人ずつ降りていく。

あるいは「Garden No.80」というように具体的なマンションの名前を告げると、マンションの入口までバスを迂回させてくれる。ミニバスは文字通り市民の足だと思った。
同じような年齢の女性が皆英語で「Bus stop please.」と言ってバスを停めて、高級マンションの前で降りていく。バスの乗客はほぼ全員メイドとして働いているフィリピン人の女性たちだった。ビクトリアピークの中腹は高級マンションが立ち並び、多くが住み込みのフィリピン人メイドを雇っている。

私が泊まったホテルは近くに地下鉄駅がなかったので、毎日のようにミニバスを利用した。
ミニバスは便利だ。ただし降りる客がいないと停留所でも停まらなかったり、その停留所に寄らずに直接次の停留所に行ってしまうこともあるので、降りたいときは運転手に意思表示する方がいい。何も言わなかったら自分が降りたい停留所を飛ばされてしまったことがあった。ミニバスはバスの中で着席していなければならない。運転席の近くまで行って声をかけることができないので、思い切って、バスの後ろの方の席に座ったまま「富豪東方酒店(リーガルオリエンタルホテル)は次で降りればいいの!?」と北京語で運転手さんに向かって大声で言った。北京語で急に大きな声を出したので、他の乗客が皆が私の方を見た。ちょっと恥かしかった。白い目で見られるんじゃないかと心配だったけれど、周囲の香港人は親切にしてくれた。
運転手さんは北京語を話すのはあまり上手ではなく、運転手さんが何を言っているのかよく分からなかった。すると、後ろに座っていた男の子が「僕もそのホテルに行くから同じところで降りればいいよ。」と言ってくれた。
前に座っていた女の人も「次の次の停留所で降りなさいね。」と声をかけてくれた。
私がバスを降りたときに運転手さんが心配そうにしているので、男の子が「自分も同じホテルに行くから大丈夫。」と運転手さんに言った。
その男の子は連れの欧米人の青年とは流暢な英語で話し、携帯がかかってきたときは広東語で答えていた。地元の香港人だと思うが、広東語ネイティブで英語も流暢、しかも北京語(普通語)もできるなんてすごいなと思った。優秀な大学生なのだろうかと想像した。しかしバスを降りて道を歩いてみると、その男の子は上半身はTシャツで下はかなりよれっとしたジャージのズボンを穿いていた。想像していたよりもずっと普通の雰囲気だったので、それにもまた驚いた。

かつて香港人は大陸の中国人、すなわち「内地人」を田舎者扱いする風潮があった。1990年代までは、香港と大陸の経済レベルには大きな隔たりがあり、社会制度の成熟度にも格段の差があったので無理もないことかもしれない。以前は香港のレストランやホテルで北京語を話すと、客としてあまり良い待遇を受けられないような冷たい感触があった。それに比べると今回は北京語で話しても店員や運転手、サービス業に関わる人々が丁寧・親切に接してくれるような気がした。
「香港」が変わったのではない。香港人の世代交代が進んだのだと思う。
若い世代は小学校から北京語(普通話)の授業を受けているし、大陸と関わりを持つことは自分のチャンス、キャリアアップにプラスに働くと考えている人の割合も高い。

今回香港に滞在して驚いたことの一つは、香港に進出する大陸企業が増えていることだ。
1997年に香港が中国に返還され、大陸から香港への出入境の規制が緩和された。大陸の中国人の個人旅行も可能になり、香港にとって大陸からの旅行者は最大の顧客源となった。しかし同時に、香港の人々は大陸の中国人の往来が自由になることにより、仕事、病院のベッド、大学の入学資格を奪われるのではないかと恐れた。このような面も確かに存在する。
では、中国大陸の企業が多数香港に進出することはどう思われているのだろうか。多少なりとも香港に雇用を生み出すので、そういう意味ではプラスと思われているのだろうか。タクシーの車体広告では中国最大のネットショップサイト「淘宝」(タオバオ)の広告が目立った。銀行や家電量販店の蘇寧(SUNING)の店舗も多数目にした。蘇寧(SUNING)は香港地元の電化製品店「CITICALL」(鐳射)を2010年に買収し、香港に進出した。

【建設銀行は中国の4大銀行の一つ。建設国際(CCBI)は建設銀行の独資子会社。】


【蘇寧(SUNING)は中国の大手家電メーカー。香港の電化製品店「CITICALL」(鐳射)を2010年に蘇寧が買収した。そのため看板には蘇寧CITICALLと表記されている。】


【涼茶の王老吉】製造メーカーの「加多宝集団」は広東省の企業。もともと香港とは何らかの繋がりがあったのかもしれない・・・?


2010年大晦日に外出する人の数は昨年よりも多かったという。
それは金融危機の不況を超えて、2010年の香港経済が好転に向ったことの表れの一つであろうとニュース記事に書かれていた。

PS.旅行記あと1回で終わりです・・・次が終わったら芸能ネタに戻ります・・・m(__)m
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2010年~2011年 カウントダウン in香港 (1/3) ~香港のカウントダウン花火~

2011年01月06日 | 普通の日記
新年明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします~


年末年始は香港にいました。特に芸能オタク活動はしておりません・・・
なので普通の旅行記ですが、よろしければどうぞ・・・m(__)m

12月31日夜8時、私は友達と一緒に香港のビクトリア湾にいた。
ビクトリア湾では毎日夜8時から高層ビルのレーザーショーが行われている。その日は大晦日なので12時のカウントダウンには花火が上がることになっている。
夜8時の時点でビクトリア湾沿いの「星光大道」(アベニュー・オブ・スターズ)には大勢の人が集まっていた。遊歩道に新聞紙を敷いて多くの人が座り込み、花火を良い場所で見るための場所取りをしていた。テイクアウトのお弁当を食べたり、5人くらいでトランプをやったりしている。


レーザーショーは20分ほどで終わってしまった。
カウントダウンの花火まであと4時間近くある。これからどうしようかというとき、

「あと4時間弱だから、このままここで花火を待とうよ。」

と私は言った。

その瞬間、友達の顔が凍りついた。
2010年最後の4時間、どうしてこんなところで新聞紙の上に座って過さなければならないのか・・・とその表情は物語っていた。

「さっきご飯も食べたしトイレにも行った。ここは暑くも寒くもないから、何も困ることはないでしょう?それにもう少ししたら交通規制が始まって、思うように動けなくなるかもしれない。」と私が言うと、友達は諦めて新聞紙の上に座り込んだ。
私は上海万博を経験していたせいで、数時間待つことを何とも思わなくなっていた。
また、これだけ人が多く集まる特別なイベントの場合、待っている間に何か面白いことがあるというのも万博から得た経験だった。ここで座っていても意外と苦にはならないだろうと思ったのだ。実際には、カウントダウン花火を待つ間には特別な出来事は起きなかったが、周りには地元の香港人以外にも各国の旅行者がたくさんいて、その賑やかな雰囲気に身を置いているだけで楽しかった。
ふと気付くと、隣に韓国人の男の子3人組みの旅行者がいた。
おそらく大学1年生か2年生だと思う。3人は背が高く切れ長の目に縁メガネをかけていて、香港人とは明らかに異なる顔立ちだった。服装はオシャレで垢抜けており社交的な雰囲気で感じのいい子たちだった。
その男の子たちの前後に香港の女の子のグループがいた。女の子たちは男の子の方をチラチラ見ていた。韓国の男の子と友達になりたくてしょうがないという雰囲気がありありと伝わってきた。男の子は旅行に困らないくらいの英会話ができて、周りの女の子と英語で会話を始めた。
会話の内容はごく他愛のないものだった。
男の子は、ビクトリア湾の対岸の高層ビルに輝くSAMSUNGの看板を指差して「SAMSUNGは韓国の有名な会社。SAMSUNGのことを知っているか?」と聞いた。
女の子は自分は韓国に旅行に行ったことがあると話し会話は弾んでいた。
男の子が「どうして韓国に行ったのか?」と聞くと、女の子が

「I like Korean song.」 と答えた。

隣の人の会話を盗み聞きするようなマネは良くないとは思うが、ぎゅうぎゅうに押し込まれているので、どうしても人の会話が耳に入ってしまう。次に女の子は何と言うだろうか?好きな歌手の名前を言うだろうか?SuperJuniorだろうか?FTIslandだろうか?CNBLUEか?それともBIGBANGか2PMかJYJか・・とドキドキしながら顔を俯けて聞き耳を立てていたが、女の子は歌手の名前までは言わなかった。

女の子が「I like Korean song」答えた時点で、男の子たちは微妙に引いていた。
彼らは韓国アイドルよりも、世界に進出する自国の大企業SAMSUNGのことを話したいようだった。彼らは香港人から見て韓国という国はどういうふうに見えるか、韓国製品についてどう思うか、といったことを聞きたいみたいだった。

海外では、SAMSUNGが韓国企業であることを知らない人は意外と多いのではと思う。
日本・中国・韓国以外の地域の人からは、SAMSUNGは日本企業と勘違いされていることが少なくないのでは。ある欧米人がSAMSUNGは日本企業だと思っていた、という話をしたときに、同席していた韓国人の友達が「それがSAMSUNGの戦略ですよ。」と答えたのを思い出した。

香港ビクトリア湾のカウントダウン花火は、想像していたよりも派手さに欠けると思った。
テレビで見るよりも実際は迫力に欠ける。時間も約10分と短い。花火というよりは電飾ショーに近いと思った。花火の煙、音、危険さが感じられない。軽快な音楽に合わせて複数のビルから花火が上がる演出は、可愛らしく芸が細かくてよく出来ている。しかし燃えるような激しさはなく、安全で計算され尽くしたショーという印象を与える。迫力に欠ける理由はビクトリア湾の対岸から見ているため、花火打ち上げ地点からかなりの距離があるせいもあると思う。湾上に浮かぶ船から観賞すれば障害物もないし近い距離から見えるのだと思う。ただし船に乗ることができる人は限定されている。事前に予約した旅行者か、香港地元の銀行や学校教員組合など、組織が福利厚生として船を用意している場合、もしくは香港政府のVIPやマスコミなどに限られる。
花火が始まる1時間ほど前に、香港政府のVIPが船に乗って出帆するのが見えた。香港政府の行政長官か、観光局の局長なのか、具体的に誰なのかは顔を見ても分からなかった。周囲の香港市民からは船を送り出す歓声が上がっていた。香港政府VIPの乗る船には香港のマグノリアの旗が翻っていたが、中華人民共和国の旗はなかった。もしかしたら目に入らなかっただけなのかもしれないが、少なくとも目立つところにはなかった。

【写真】香港カウントダウン花火。IFCビルがメインの打ち上げスポット。上手く撮れない・・・




花火が終わった後。




ペニンシュラホテル周辺。交通規制され車両は通行禁止。カウントダウン花火が終わった後も地下鉄が延長運行されている。コスプレの外人などが出没し賑やか。


新年から気の利いたことが書けなくてすいません・・この旅行記もうちょっと続きます・・・m(__)m
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