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スバルXVハイブリッド 「tS」総括

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お台場で目覚めたら長蛇の列だった。
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これは凄い。
のんびりシャワーを浴びて高いところから行列の先を眺めた。
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カートが置いてあったり、
なかなか賑やかな催しものだ。

ぜひ行ってみたいと思ったが、
急に激しく雨が降り出したので帰路に就いた。

参加された人たちがずぶ濡れにならない事を祈りながら。

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帰りを急いだ理由は、
久しぶりに神奈川から井上さんが来訪される予定になっていたからだ。
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社員にたくさんお土産を戴いた。
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滅茶苦茶美味しそうなバームクーヘンだ。
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洋菓子も凄い腕前だ。
何しろお菓子に封がされていない。
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もらったその日に喰え!と書いてある。
まずフィナンシェを食べてみた。
美味しかった。
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アーモンド、焦がしバターをたっぷり使った焼き菓子だ

この手のお菓子は食べた後で胸焼けする物が多いが、
これにはそんなそぶりも無く、
脂ではなく素材そのものが持つしっとり感が素敵だった。
ありがとうございました。

さて、
ホテルを出発しガス欠しそうなtegoShiにえさを与えた。
シェルのセルフスタンドに寄ったので、
高速ではなく一般路を走って、
話題の豊洲を超え勝鬨橋を渡り銀座へと向かった。
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銀座からしばらく走ればすぐ首都高速に乗れる。

都内は車の流れもスムーズで走りやすかった。
国会議事堂の前を左折し、
高速道路に滑り込んだ。
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都内の渋滞が適度にある環境で、
ハイブリッドのエネルギー回生は一気に効果を出す。

スピードを出せる場所なら、
モーターアシストによる豊かなトルク特性を生かし、
ボクサー6の味を楽しめる。

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燃費を出そうと思えば出せるが、
そんなことを忘れるほど気持ちの良い走りが可能だ。

コンパクトな車体に贅沢な水平対向6気筒エンジンを押し込み、
プレミアムな走りを楽しんでいる錯覚に陥る。
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このスポーツマフラーは絶対に欠かせない。
ボクサーサウンドが楽しめるからだ。
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EJ20型ターボエンジンが搭載されたような錯覚が楽しめる。
もともとFB20型水平対向4気筒もスポーティーなエンジンだが、
走りはじめのトルクをモーターアシストで分厚くする。
6気筒のように気持ちが良いところに、
痺れるような排気音が重なり、
更に気持ち良さが加速する。

別れが近づいたのでリフトアップして、
各種パーツを徹底的に調べた。
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指を指しているドロースティフナーは、
テンションをかけることでクルマの動きを精密に制御する。
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右側にはないが、
テストの中で得た結論は、
片側でも十分な効果があるということだった。
ドロースティフナーはないが、
エキパイの奥には高剛性クランプスティフナーが装着されている。

左側は形が異なり、
下側から簡単に目視できる。

この高剛性クランプが路面のつなぎ目などで感じる、
電動パワステの癖を霧散させる。
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とにかくダンパーの優れた効果がこのクルマのすべてを総括的に成立させた。
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水平対向エンジン+モーターリニアトロニックAWDの、
他社ではまねのできない素質が、
STIの力で更に育まれた。
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おなじみのフレキシブルタワーバーも、
これ単品ではさほど大きな効果を感じないが、
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組み合わせることで、
全体のレベルに相応し大きな効果を発揮する。

昨年の改良でXVのシャシー性能が大幅に高まった。
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そのスポーティに改善された長所を、
STIはtSと言う作品で見事に昇華させた。

これがもしハイブリッドでなければ、
またtSはつまらないクルマとして名を残したかもしれない。

しかし日本人にどこまでこの味が理解できるのか。

高速道路を走ると情けなくなる。
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急に中央自動車道が混み始め、
渋滞で2時間以上ロスすると表示が出た。

「えー、どういうことだ」

よく考えたら3連休の初日だった。

土日にここを走ることはほとんど無いので、
東京から外に出るクルマが平日と休日でどれくらい違うのか思い知る事となった。

連続渋滞が大月辺りから解消すると、
道路は一気に走りやすくなった。

雨は降ったり止んだりで、
時折激しく降ることもあった。

ホンダや日産のワンボックスワゴンのドライバーの多くに閉口する。
特にトヨタのアルファードやベルファイアのドライバーにマナーの悪さが目立つ。
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普段運転していないためか、
後方をほとんど見ずに運転している。

気付かぬだけならまだ良いが、
知っていても絶対に道を譲らない。

走行車線が空いているのに追い越し車線を走りたい。

全く意味が解らない。

後ろからパッシングしても無視だ。

平日にもたまにいるが、
3連休の初日だと常識になっているようだ。

「法定速度で走ってなぜ悪い」
クルマの背後から鼻息が聞こえるようだ。

そういうむかつく爺ほどこいつが怖いらしい。

気が付くと風のようにベンツが背後に忍び寄っていた。

前のワンボックスにいらついている。

だから半身に構えて後ろについたのね。
彼らは内抜きを全くいとわない。

それも問題だが、
こういう時は露払いが頼めるからありがたい。

「どうぞ」と道を譲ると、
ピタリとゼンポーの爺をマークした。
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前の爺はスバルは舐めてもベンツは苦手らしい。
あれほど居座っていた爺が、
ホイサッサと道を開けた。
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絶対に道を譲らない相手は内側から抜き去る。
しかし基本的な走り方を知っているので、
非常識な相手にしかやらないようだ。
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露払いさせられていることに気が付いたのかもしれないが、
後方にクルマがいる時はキチンと走行車線に戻った。

いつからこんなに下手な運転をするドライバーが増えたのか。
こんな連中の運転スキルでは、
STIのアイテムは何の効果も見せないし、
連中だってコンプリートカーなんて知る由もない。

そういう意味で、
これまでのSTIの常識から外れたtegoShiの持つ意味は大きい。

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思い切ったインテリアも、
輸入車の好きな人には刺さるはずだ。

若い人にもキチンと見せればウケるはずだ。
当社の若い社員にすこぶる評判が良い。

「社長、僕はこの内装がよりビームスらしくて好きです」
試乗しながら梅田が嬉しそうに言った。

なるほど、
ポップなクルマも悪くない。
素晴らしいハイブリッドに注文を付けるとしたら何か。
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丁度店頭にガソリン車がある。
オレンジも選べると良かったと、
このクルマを外に出して思った。
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レヴォーグも比較の対象になり得る。
スタイルやクルマの嗜好性に好き嫌いがあると思うが、
純粋に性能で考えると、
1.6リットルのレヴォーグSTIスポーツより、
tegoShiの方が魅力的だ。

ストレスのない滑らかな走りに夢中になった。

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フォレスターも素晴らしいクルマだ。
価格的にブラウンレザーセレクションと大差ない。
乗る前はこちらの方が優れていると思ったが、
今どっちを買うべきかと聞かれたら、
「自分ならtegoShiです」と胸を張って言う。
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足りない事が二つあった。

まず一つ目は、
ステアリングホイールだ。
これはガソリン車のステアリングホイールで、
ほぼこのままtegoShiに装着されている。
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これも悪くないが、
レヴォーグのステアリングホイールにするとtSらしくなっただろう。
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Dシェイプで少し小径なところが、
tegoShiのキャラにぴったりだ。

フォレスターブラウンレザーセレクションのステアリングでも良かった。

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握った時の印象が良く、
高いレザーを使っているなとすぐわかる。
それにステアリングヒーターを内蔵してるので、
特別感が欲しいtegoShiにぴったりだ。
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確かにSTIのエンブレムとダークキャストメタリック加飾も効いてはいるが、
Dシェイプならもっと素敵だった。

そして二つ目はS#モードが無い事だ。
別にステアリングに付けなくても良いので、
一般路上り坂の白線追い越しで、
ここ一発勝負がかけれるパワーが欲しい。

ようやく表れた追い越し車線で、
のどかに走る軽自動車を一気に安全にパスするには、
ワンモアパワーだ。

こういう時こそ電気仕掛けの腕の見せ所だろう。

6気筒エンジンの持つ素晴らしさと、
エネルギー回生して有効利用するスマートさを、
STIならではの調理の味で見事に仕上げた。

最高に気に入ったが、
オオカミスイッチが欲しい時も何度かあった。

もしそれらが整えば、
井上さんに頂いたリリエンベルグの味になる。

ただ甘いだけでなく、
様々な顔を持ち、
ここ一発で「オッ」と思わせる味だ。
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ボルボローネ。
黄金色に焼いた小麦粉と、
香ばしいナッツペーストで練ってある。

歯ごたえがあって口どけが良く、
表面のパウダーシュガーが舌先でとろける。

この味にあと二つ足りなかった。

しかしそれ以外は満足した。

このクルマ大好きです。

時間が出来たらスマフォで撮った動画も、、、
止めとこか。

中津スバルに来たらこっそりお見せしよう。
スバル関係者も面白がった動画だ。
きっと役に立つと思う。

終わり

Commented by スバル1000と同級生 at 2016-10-11 20:17 x
社長、こんばんは。
Tegoshi、POPなイメージで今までのSTIの車両とは違った訴求力がありそうですね。ただステアリングについては、Tegoshi装備品が個人的にはいいかなあ。一昨年、10時10分あたりにほつれとくたびれが出てきた私のBLEのステアリングを交換する際、ディーラーでは社外品も含め提案いただきましたが、10時10分あたりの握りが太さとDシェイプになじめず、結局慣れ親しんだ真円の純正品を選択しました。純正品が一番高かったんですけどね。(涙!!)
週末の都心から下りの高速は、春から秋までは大体混んでいます。高速上でマナーの良くないイメージが強いのは、仰るとおりミニバンと、個人的にはプリウスが酷いと感じますね。おかげで遠出は夜明け前に出発するか、流れの良い一般道で移動する術が身に付きました。
BLEの前に所有したのが、露払い役のメーカー製のC280sportlineでした。その当時遠目には、MB製の大・中・小の区別がつかなかったようで、かなり車間距離をとって追走していても、フラットアウトで走っているであろうその地域の営業ライトバンに車線を譲られてしまうのがかえって困りものでした。アウェイでのトラップは、怖いですから。
Commented by b-faction at 2016-10-11 23:14
スバル1000と同級生さん、こんばんは。
ステアリングは9時15分を持つようにして下さい。
それが最新のドライブスキルに必要です。
アウェイでのトラップ・・・確かにその通りですね(笑)
Commented by 元VWBUS乗りのSJG at 2016-10-11 23:54 x
リリエンベルグの隣の出光でいつも給油しています。
tSはあのお菓子の味ですか…ベーシックなんだけど繊細で職人さんの仕事が感じられる。
焼菓子も美味しいですが、季節のフルーツを使ったケーキは最高です。真夏は「ケーキに適さない」として半月も店を閉めるほどのこだわりのお店です。

昨日は以前の記事を参考に試しにシェルに変えてみて300kmほど走ってみましたが、一割ぐらい燃費が良くなってる気がします。アイドリング時の不快な振動も少なくなりイイですね。

Commented by b-faction at 2016-10-12 07:29
元VWBUS乗りのSJGさん、そうですか。リリエンベルグの隣に出光があるんですね。たぶん季節のフルーツを使ったケーキは「S」の味でしょうね。試すとやはりシェルは「S」に最適でした。
Commented by スバル1000と同級生 at 2016-10-12 19:50 x
>ステアリングは9時15分を持つようにして下さい。

ありがとうございます。早速9時15分を意識づけしてステア操作を見直してみます。加えてせっかくの良い機会なので、本棚を漁ってドライブスキルに関する本を読み返してみようと思います。
Commented by b-faction at 2016-10-13 11:42
スバル1000と同級生 さん、昔の本はあまり役に立たないのでご注意くださいね。最新のドライブスキルは油圧や電子制御で高性能になった点を鑑みないと理解できません。
Commented by スバル1000と同級生 at 2016-10-13 20:29 x
あははは、社長、図星でした。

>昔の本はあまり役に立たないのでご注意くださいね。

本棚から発掘できたのは、スバル1000発売の年に発行された初版本と、その本を平成の初期に加筆改訂して再販した2冊でした。この2冊の著者であるベルギー人も、翻訳者である日本人もすでに故人となられています。四半世紀と半世紀前の本ですから、天気の悪い週末にでも自動車の歴史を紐解く感じで気軽に目を通してみようと思います。

おまけ
本棚を漁っていたら「日本の6気筒スポーツは、レガシィが変える」と謳ったRS30のカタログを発掘しました。エンジンをカットした写真を改めて見て、120度クランクとまだしばらくは暮らそうと!!。
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by b-faction | 2016-10-11 18:01 | Comments(7)

毎日の活動やスバルについてご紹介します


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