４～５月の大型連休中に金沢市内などで開かれるガルガンチュア音楽祭の実行委員会が１０日、県立音楽堂であった。実行委会長で同音楽堂の洋楽監督を務める池辺晋一郎さんが能登半島地震の被災地へ鎮魂の祈りを込めて作曲した「祈り、そして光」が、２９日のオープニングコンサートで披露されることが発表された。

中部大（春日井市）は今月から「サボテン・多肉植物研究センター」を新設した。食料危機や地球温暖化を救う作物として世界的に注目される潜在能力を科学的に解明し、最大限に利活用する狙いだ。センター長の准教授堀部貴紀さん（38）は「もともと個人的な趣味で始めた研究がここまで広がってきた。サボテンや多肉植物はまだまだ未知の可能性を秘めている」と意欲を語る。　（牧真一郎） 堀部さんは大学と大学院を通してバラを研究していた。中部大大学院応用生物学研究科の博士後期課程を修了後、「誰もやっていないことをやりたい」と考えるように。中部大教員になった2015年、春日井市で開かれていた特産サボテンのフェアに行った際、食べられることを初めて知った。「日本では研究者が少ない」と、テーマに据えることを決めたという。...

【斎宮歴史博物館の春季企画展「源氏物語と斎宮」のチラシ】 【多気郡】斎宮歴史博物館は20日から、三重県明和町竹川の同館特別展示室で開館35周年記念春季企画展「源氏物語と斎宮―王朝のきらめき　光る君の栄華―」を開く。会期は６月２日まで。観覧料は一般300円、大学生240円、高校生以下無料。 企画展では源氏物語に描かれた斎宮と斎王を切り口に、歴史上の斎王とのつながりや、平安時代の貴族の日記に記された斎王の儀式、紫式部の人物像などをひもとく。 同館が開館してから体系的に収集してきた源氏物語関連資料の全容を公開。紫式部ら平安・鎌倉時代の女性歌人36人の画像と歌を色紙にした江戸時代中期の「女房36歌仙図画帖」や、桃山時代の「源氏物語図色紙貼交屏風（はりまぜびょうぶ）」（県指定有形文化財）など43件を出品する。 学芸員の展示説明会は４月27日と５月19日のいずれも午後１時半から。 ＮＨＫ大河ドラマ「光

名古屋鉄道は、安全対策として名古屋本線の金山駅（名古屋市）で線路への転落などを防ぐホームドアの実証試験を行う。今年10月ごろから来年3月ごろまでの予定で、実用上の課題などを検証して同駅での本格的な整…

「八百富神社社叢（しゃそう）」として、国の天然記念物に指定されている竹島（愛知県蒲郡市竹島町）と橋のたもとの公園「竹島園地」を結ぶ竹島橋（長さ387メートル）をライトアップする取り組みが始まった。橋…

川勝平太知事の記者会見での発言に、厳しい表情で反論する愛知県の大村秀章知事＝愛知県庁で2024年4月10日午後7時5分、荒川基従撮影 静岡県の川勝平太知事が10日の辞表提出後に行った記者会見で、リニア中央新幹線の早期開通について「足を引っ張ることをしたことは一度もない」などと発言したことに対し、愛知県の大村秀章知事は報道陣の取材に応じ「『お前、言う？』（というフレーズ）が頭に浮かんだ」と反論し、事業計画を遅らせたのは川勝知事だと指摘した。 川勝知事は会見で「（中央新幹線整備の）推進派から外れたことがない」とも話した。こうした発言に対し、大村知事は「静岡工区の工事発注から6年4カ月もたったのに着工できていない。川勝知事が早期開業に向けて力を尽くしていただいたということではないのではないか。皆さん、そう見ているのではないか」と指摘。「推進論者であれば専門家、科学者が科学的論拠で作った報告書をも

被災地を励まそうと、大相撲の追手風部屋（埼玉県草加市）が１０日、穴水町川島の公立穴水総合病院前で特製ちゃんこ鍋の炊き出しをした。力士が場所前に食べるという縁起物の鍋を、医療従事者や町職員、住民らに振る舞った。　（小林大晃） 部屋の追手風親方（５７）＝本名・山崎直樹、元前頭大翔山＝は同町川島の出身。用意したのはキャベツや大根など野菜をふんだんに使い、しょうゆベースの甘口に仕上げたちゃんこ鍋。二本足で「手をつかない」ことから相撲部屋では縁起が良いとされる鳥肉も入れた特別メニューで、前日に病院の調理室で千食分を仕込んだ。 会場では午前１１時半の開始前から住民らが列をつくったため、予定を前倒しして提供。追手風親方や同町志ケ浦出身の大翔（だいしょう）（２３）＝本名・橋本虹太、序二段＝ら力士４人が一杯ずつ手渡した。「頑張って」「また来て」と声を掛けられた大翔は「元気そうな顔を見られて安心した。今度はい

「笠原白翁宛　中根雪江書状」（手前）や「伊藤友四郎・榊原幸八宛　橋本左内書状」（奥中央）などの資料を紹介する長野さん＝１０日、県庁で（蓮覚寺宏絵撮影） 松平春嶽に橋本左内、梅田雲浜（うんびん）も－。幕末に活躍した福井ゆかりの人物に関する手紙や短冊などの資料が県文書館（福井市）に寄贈された。新たに見つかったり、数十年ぶりに所在が確認されたりした資料もあり、同館主任の長野栄俊さんは「福井藩が水戸や幕府などと交流しながら政治の状況を乗り切ったことが伝わる」と意義を解説する。

県警の交通安全広報大使に任命された学窓ハクメイのメンバーの巫薙りんか（左）と北道部長から任命書を受けた嘉門社長（中）＝県警本部で 県警の交通安全広報大使に１０日、仮想のキャラクターを使って動画を配信する福井県発のＶチューバーグループ「学窓（がくそう）ハクメイ」が、新たに任命された。学窓ハクメイは学生をイメージした８人のキャラクターで構成し、若い世代を中心にバーチャルの世界から交通安全を呼びかけていく。 学窓ハクメイは、２０２２年に坂井市のＩＴベンチャー企業「ｇｌｏｗ」が考案・運営を開始した。動画投稿サイトなどでそれぞれが活動している。県内では坂井市三国町の東尋坊を案内するアプリや、県が主催した昨夏のサブカルチャーを推進するイベントなどに採用され、若者を中心に支持を広げている。

10日に退職届を出した静岡県の川勝平太知事が会見で、リニア中央新幹線の工事が静岡工区以外でも遅れている現状について「当初の（JR東海の）事業計画が破綻（はたん）したことが明らかになった」と発言したこ…

戦後の歴史学を主導し、新たな日本史像を描き出した歴史学者・網野善彦の死去から20年。今年3月までに主著「中世荘園の様相」と「日本中世の非農業民と天皇」（上・下）がともに岩波文庫で出版され、「無縁・公…