X染色体の沈黙のさせかた - Research Highlights - RIKEN RESEARCH

X染色体の沈黙のさせかた - Research Highlights - RIKEN RESEARCH

07 January 2011 染色体にRNAを貼り付けるタンパク質は、意外なことに、目の前にあった。 図1: マウス細...概要を表示 07 January 2011 染色体にRNAを貼り付けるタンパク質は、意外なことに、目の前にあった。 図1: マウス細胞の蛍光実験から、hnRNP Uの発現がXist RNAの適切な局在化に必須であることがわかる。矢印は、hnRNP U（紫色）の発現を低下させた細胞で、Xist（緑色）が核全体に散らばるように局在している。一方、hnRNP U（紫色）を発現する細胞では、XistがX染色体に凝集するように局在している。 enlarge image 「過ぎたるは及ばざるがごとし」という格言は、遺伝子についても当てはまる。哺乳類の雌は、個々の体細胞の核内に2本のX染色体をもつが、どちらか片方を完全に不活性化することで、X染色体を1本しかもたない雄と同程度の遺伝子が発現するようにバランスを取っているのだ。この不活性化過程は、Xist遺伝子の産物によって遂行される。仕組みはこうだ。Xist遺伝子

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