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筆者は「赤旗」という新聞(正確には新聞ではなく機関紙)が嫌いだが、ときどきその企画力には素直に脱... 筆者は「赤旗」という新聞(正確には新聞ではなく機関紙)が嫌いだが、ときどきその企画力には素直に脱帽することがある。今回脱帽したのは、ルネサスの8回にも及ぶ「追い出し部屋」面談の様子である。なんとかしてクビを切ろうとする側としがみつこうとする側が、本音を隠してバトルする迫真のルポで実に興味深い。 と同時に、8期連続最終赤字になっても終身雇用の看板を守るため、自己都合退職に追い込もうと頑張るルネサスのコンプライアンス精神にも、筆者は素直に感服した。その辺のブラック企業なら「おまえクビだから」で十秒くらいで終了する作業を、この期に及んでルネサスはバカにならないコストと時間をかけて延々繰り返しているわけだ。 たぶん、赤旗側は微塵も意図していないだろうが、現在の法制下ではコンプライアンスにこだわればこだわるほど、なぜか現場のブラック度が増してしまうという矛盾も本記事は見事に描き出している。 度重なる
2016/08/13 リンク