asahi.com（朝日新聞社）：ひたすら逃げる無言の男　映像の力、貫く - 映画 - 映画・音楽・芸能

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映画「エッセンシャル・キリング」から。雪の中を疾走するビンセント・ギャロイエジー・スコリモフスキ...概要を表示 映画「エッセンシャル・キリング」から。雪の中を疾走するビンセント・ギャロイエジー・スコリモフスキ監督＝高波淳撮影 　ポーランドの名匠イエジー・スコリモフスキ監督の新作「エッセンシャル・キリング」（３０日公開）は、ほぼ全編セリフ抜きの挑戦的な作品だ。孤独な愛の暗さを描いた前作から一転、１人の男の逃亡劇を映像の力で貫いている。昨年のベネチア国際映画祭で二つの賞を受賞した本作を、監督自ら「最高傑作」と断言した。 　異形の切なさで映画ファンの心をえぐった前作「アンナと過ごした４日間」から２年。今度はビンセント・ギャロ演じる主人公が、追っ手からひたすら逃げる物語だ。 　８３分間、男にセリフは一つもない。何者なのか。何におびえ、逃げているのか。観客に直接的な手がかりは与えられない。時々「神が彼らを殺すのだ」といった声が男の幻聴のように現れるだけだ。 　監督はこう語る。「１人の男が必死で逃亡する姿を、普

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