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先週京都に行った際に相国寺の承天閣美術館で俵屋宗達の「蔦の細道図屏風」を見た。 見るのは二度目で、... 先週京都に行った際に相国寺の承天閣美術館で俵屋宗達の「蔦の細道図屏風」を見た。 見るのは二度目で、以前はどこで見たのだったろうか。最初に見たとき少々大げさだが心動かされ、今回見て、やはり素晴らしい、と思った。 蔦の細道図屏風は左右二枚からなっている。 左隻 右隻 まず構図と色づかい、蔦の筆致が抜群に素晴らしい。しかし、それ以上に素晴らしいのが屏風に込めた遊び心である。 蔦の細道図屏風は伊勢物語に材を取っているそうだ。男(在原業平)が東国への旅に出て、心細い思いをしながら駿河の国に来る。たまたま出会った修行者が旧知の人だった。都で待つ想い人に歌を託した、という話である。 屏風のほうは広い空、野原、蔦のあしらわれた道がはるかに続く広い世界を感じさせる。二枚並べると、野の広がりと山道に踏み込む前のかすかな心細さと昂ぶりを感じてもらえると思う。 実は左右を入れ替えてもつながるようにできている。 道
2018/05/06 リンク