設置準備室に聞く「防災庁」の役割、専門性高めて事前防災を強化

設置準備室に聞く「防災庁」の役割、専門性高めて事前防災を強化

政府が2026年度の創設を目指す｢防災庁｣。石破茂首相の肝煎り政策で、「人命最優先の防災立国」に向けた...概要を表示 政府が2026年度の創設を目指す｢防災庁｣。石破茂首相の肝煎り政策で、「人命最優先の防災立国」に向けた一手だ。将来は「防災省」への格上げを視野に入れる。24年11月1日に「防災庁設置準備室」の発足式を開き、赤沢亮正防災庁設置準備担当相の下で準備を始めた。防災庁はどのような役割を果たすのか。準備室は、事前防災の強化を挙げる。 石破首相は防災庁の役割に、（1）避難生活環境の改善（2）発災後の速やかな官民連携体制の構築（3）防災DX（デジタルトランスフォーメーション）の推進――という大きく3つを掲げている。 防災庁設置準備室の発足式で石破首相は、「国民を災害から守るためには、専任の大臣を置いて災害対応のエキスパートをそろえた、『本気の事前防災』に取り組む組織が必要だ」などと意気込みを述べた。 政府の災害対策は現在、内閣府防災担当が担っている。防災計画の企画・立案や発災時の各省庁との調整などが業務