注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
経済学の経済学 今回で本連載は終わる。9回でまだ19世紀半ばにしか到達できていないのは、筆者の誤算で... 経済学の経済学 今回で本連載は終わる。9回でまだ19世紀半ばにしか到達できていないのは、筆者の誤算である。もっとも経済学の歴史も意外に長く、ここまで取り上げてきた分だけでも現代にも通じる多くの課題を扱ってきたという感はある。 経済学史は経済学の歴史、すなわち過去について論じる学問だ。だが最終回では経済学の未来について論じてみたい。といっても、未来予測ほど当たらないものはないし、そもそも科学の科学が可能なのかという問題もある。例えば科学哲学者カール・ポパーは、人間社会の動向は、知識がいかに進歩するかにかかっているけれども、知識の進歩は予測がつかない。それゆえ、人間社会の先行きを占う学問は存立しえないと考えていた(Popper 1957)。しかし、知識の中身がどうなるかはわからないにしても、知識を取り巻く状況がどうなるかについては、もう少し議論を進めることはできるかもしれない。 経済学の歴史を
2014/09/11 リンク