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大阪大学、イスラエル・テルアビブ大学、米ベイラー医科大学の研究グループは、精子の成熟と雄の生殖能... 大阪大学、イスラエル・テルアビブ大学、米ベイラー医科大学の研究グループは、精子の成熟と雄の生殖能力に欠かせないタンパク質を発見した。精巣で作られたばかりの精子は泳げず、卵と融合することもできないため、精巣上体に送られ、そこでおよそ2週間かけて成熟して受精能力を獲得する。これまで精子の形成機構の研究は進んでいたが、精子の成熟機構の解明は進んでいなかった。 研究グループは今回、NICOLと名付けたタンパク質が、精子の成熟と雄の生殖能力に欠かせないことを突き止めた。研究ではNICOL遺伝子をノックアウトしたマウスを作成し、そのマウスの精巣上体で精子成熟機構が働かず、精子が熟成できず、結果として雄性不妊になることを確認した。 研究グループはこれまでの研究で、生殖路を通る情報伝達の仕組みである「ルミクリン」で働くスイッチ分子NELL2を発見している。今回発見したNICOLでも検証してみたところ、NI