【にっぽん再構築】第１部　今こそ行革だ（６）「茨城では何も買ってない」　訪日客増加も素通り（1/6ページ）

【にっぽん再構築】第１部　今こそ行革だ（６）「茨城では何も買ってない」　訪日客増加も素通り（1/6ページ）

ターミナルビルの営業開始よりも１時間早い、午前５時半。茨城空港（茨城県小美玉市）の広大な無料駐車...概要を表示 ターミナルビルの営業開始よりも１時間早い、午前５時半。茨城空港（茨城県小美玉市）の広大な無料駐車場に、県内ナンバーの乗用車が吸い込まれていく。 始発便までも２時間半あるが、車を降りた約３０人が向かったのは、東京駅行きバス停。５時４０分、到着便の乗客が一人もいない「空港連絡バス」が出発した。　東京駅間を６往復するバスには年間約１億円の県の補助金が投じられ、運賃は片道１千円（航空機利用者は５００円）と格安。空港駐車場も無料だ。空港最寄りのＪＲ常磐線石岡駅から東京駅までの特急の片道運賃分（２４００円）で、往復できる。 バスの運転手は「１日通しても半分は空港利用者以外」と話す。 午前１０時すぎ、今度は、大勢の中国人を乗せた観光バスが空港に着いた。６日前に中国・上海から高松空港経由で、京都、大阪、富士山、東京・銀座などを回ってきた観光客で、茨城発の上海便で帰国した。 ツアーに参加した上海在住の女性（