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父・宮崎駿は、私が『ゲド戦記』を監督することに反対でした。 唐突に聞こえるかもしれません。しかし、... 父・宮崎駿は、私が『ゲド戦記』を監督することに反対でした。 唐突に聞こえるかもしれません。しかし、まず、これを明らかにしておきたいと思います。 そして正直に言えば、こうしてネット上に日誌を開設し、私が皆様の前に出ることは、決して私の望むところではありませんでした。もし、私が自らの声で語りたいことがあるとすれば、それは、 「できあがった作品を観てほしい」 これだけです。 監督としての私の望みは「まっさらな気持ち、雑念のない状態で『ゲド戦記』を見てほしい」 これだけなのです。 しかし、『ゲド戦記』の宣伝が開始されれば、好むと好まざるとに関わらず、それを監督する私に「宮崎駿の息子」という形容詞が冠されることは容易に想像がつきます。これに対して鈴木敏夫プロデューサーの出した結論は、「作品そのもので応える」ことはもちろんだが、「作品そのもので勝負するためにも、『宮崎駿の息子』ではなく一人の人間とし
2005/12/14 リンク