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引間 徹 著『十九分二十五秒』―障害者の能力が健常者を超えるとき― 江田裕介 競歩という陸上種目がある... 引間 徹 著『十九分二十五秒』―障害者の能力が健常者を超えるとき― 江田裕介 競歩という陸上種目がある。文字どおり歩く速さを競うスポーツだ。ルールは極めてシンプルで、「走ってはいけない」ということにつきる。具体的には、常にどちらか一方の足が着地していなければならない。その独特のフォームは一般にも知られているが、どちらかと言えば地味な種目である。昨今はウォーキング・ブームだけれども、それが競歩の人気には結びついていない。ジョギング・ブームがマラソンの人気につながっていることとは対照的だ。体力だけでなく、自己コントロールを厳しく問われるスポーツである。 引間徹の『十九分二十五秒』は、この競歩の選手を主人公にした小説である。表題の19分25秒とは、競歩の世界記録の歩行ペースを示している。5キロごとを平均19分25秒のタイムで歩き続ければ、世界の頂点に立つことができる。主人公は、大都市に住む平凡な