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昨日途中まで書いたヤスパースの「哲学の学校」の続きである。しかし、「哲学の学校」だけでヤスパース... 昨日途中まで書いたヤスパースの「哲学の学校」の続きである。しかし、「哲学の学校」だけでヤスパースの哲学を伝えるのは難しすぎるので、今日は、「学校」以前に彼が1949年にスイスのバーゼルで12回に渡ってラジオで講義した「哲学入門」( Einführung in die Philosophie 、草薙正夫訳、新潮文庫)をも手助けに利用しながら、彼の実存哲学をなるべくやさしく、分かりやすいように書いて見たい。 さて、有限な人間は、無限なるものに出会ったとき、自分がとても限られた者であることを自覚する。人間は限界状況に置かれ、そこで挫折するというのが、昨日の話であった。限界状況とは、死、悩み、争い、罪責のように、我々がそれを超えることも変化させることも出来ないどうしようもない状況に置かれていることである。それに出会うことで人間は「挫折」し、生きる希望を失う。人はこうした状況に置かれている自分に絶望
2011/09/22 リンク