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現代統計学史での統計的検定の紹介で,<Neyman-E.S.Pearsonの仮説検定では対立仮説を設けるが,R.A. Fi... 現代統計学史での統計的検定の紹介で,<Neyman-E.S.Pearsonの仮説検定では対立仮説を設けるが,R.A. Fisherの有意性検定では単一の帰無仮説しか立てなかった>と説明されることがあります. まず,私自身がたびたびそのように説明してきました(口頭でしか言っていないので,自分の記憶以外に証拠が見つかりませんが…).また,今でも,もしも時間がないときに「Fisherの有意性検定とNeyman-Pearsonの仮説検定の主な違いは一言で言うとなんですか?」と誰かから聞かれば,「Fisherは対立仮説を設けませんでした!」と私は答えるでしょう. 私以外でも,ある程度はこのような紹介は普及しているようで,たとえば次のような説明がなされています.(注:以下は,ごく一部分だけの恣意的な抜き取りです.以下の各文献では,Fisher流有意性検定とNeyman-Pearson流仮説検定を包括的