注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
進化心理学的知見と経済学的思考をクロスさせたとても大胆で、また刺激的な本。 圧倒的に人間は合理的打... 進化心理学的知見と経済学的思考をクロスさせたとても大胆で、また刺激的な本。 圧倒的に人間は合理的打算(≒利己的計算)で物事を考えるけれども、そんな「殺人ザル」的な世界のなかでも、ほんのわずかな「強い返報性」(好意にはより多めの好意を返す)が存在するだけで、「殺人ザル」=人間は、まわりが自分とは血縁関係にないような赤の他人とでもなんとかやっていけるように適応してきた、というのがだいたいのシーブライトの主張だろう。この打算と強い返報性は相互に補完して人間の分業や協力の基礎ともなったすばらしい「徳」である。 「返報性や公平性といった理想は信用を強固にはできても、利害の共有という基盤がなければ、それだけで無から信用を生み出すことはできない」: もちろんその反面、「打算と返報性との補完」(=視野狭隘とも本書では表現されている)は、戦争、環境問題、金融危機などの発生にもつながる脆い側面も有している。
2014/08/18 リンク