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経済と倫理―福祉国家の哲学 (公共哲学叢書) 作者: 塩野谷祐一出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2... 経済と倫理―福祉国家の哲学 (公共哲学叢書) 作者: 塩野谷祐一出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2002/04/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 35回この商品を含むブログ (6件) を見る まだ半分しか読んでいないが、著者の博学な知識が遺憾なく発揮されていて、とても勉強になる一冊だ。 前半の「理念」篇では、現代道徳哲学における4つの立場、功利主義、社会契約主義、自由至上主義(リバタリアニズム)、共同体主義(コミュニタリアニズム)の関係がそれぞれ整理されている。個人的には、所有権の概念をめぐるロールズとノージックの認識の違いが興味深かった(第3章第2節)。所有権に対する双方の認識の相違は、自由に対する認識の相違へとつながっている。 著者の問題意識も野心的である。『経済と倫理』という題名から窺えるように、本書では、個々人がそれぞれの人生において追求しようとする「善」
2006/11/05 リンク