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生物は自分と他者を見分ける能力を持っている。動物の免疫系はその代表例だ。植物でも、近親交配を避け... 生物は自分と他者を見分ける能力を持っている。動物の免疫系はその代表例だ。植物でも、近親交配を避けるために、自分より他者の花粉を選んで多様な子孫を残す性質があり、「自家不和合性」と呼ばれている。19世紀のダーウィンが晩年に熱心に研究したテーマだが、その仕組みは最近遺伝子レベルでわかってきた。その研究で新しい展開があった。 ナス科の園芸植物であるペチュニアの非自己認識システムに関わる遺伝子の全容を、奈良先端科学技術大学院大学の久保健一(くぼ けんいち)研究員と高山誠司(たかやま せいじ)教授らが解明した。ペチュニアの個々の花粉は受粉の際、雌しべで花粉を殺す毒タンパク質を処理する解毒タンパク質の遺伝子を18種類持っていて、その中に自己の毒を消す遺伝子は含まれていないため、自家受精できないことを突き止めた。 植物も、動物の免疫系に似た多種類のタンパク質を動員して巧妙な非自己認識システムを利用してい
2015/01/29 リンク