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工場(新潮文庫) 作者:小山田浩子新潮社Amazon そういえばこんな小説があったな、と思って、手に取った... 工場(新潮文庫) 作者:小山田浩子新潮社Amazon そういえばこんな小説があったな、と思って、手に取った。2010年の発表当時、表題作の『工場』はちょっとした話題になったと記憶している。不思議な動物が出てくる工場の話として。 読み始めてすぐは、正直言ってちょっとだけ不安だった。ただ単に現代の、つまり2010年当時の労働環境を風刺しただけの小説なんじゃないかと。 実際に読むと、確かに風刺と読むこともできるけれど、全然それだけの小説ではなかった。 3人の人物の視点で物語が進む。シュレッダー係の牛山。コケ研究者の古笛。校正係で牛山の兄。 3人は、それ自体が街を成しているほど巨大な工場で働いている。 工場はあまりに巨大で、業務内容すら判然としないまま3人は働く。牛山は毎日ひたすら紙を機械に入れ、出てきたゴミを運輸係にわたす。古笛は屋上緑化のために雇われたハズが、コケ観察会という小学生向けのレクレ