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しばしば「官僚・公務員は国民のサーバント(公僕・奉仕者)であるべき」という理解を耳にすることがあ... しばしば「官僚・公務員は国民のサーバント(公僕・奉仕者)であるべき」という理解を耳にすることがある。もちろん、「civil servant」という公務員の英語表記にも厳然と残ってはいるが、だからといって「サーバントであるべき」と官僚を批判するのはどこか根本的に間違っているように思われる。 むしろ官僚・公務員は、大規模で複雑化した近代社会で必要不可欠なテクノクラート(専門技術者)か、あるいは単なる事務員でしかない、と理解すべきだと考えている。そもそも、「サーバントであるべき」という言い方の中には、「主人」や「顧客」を満足させるための「余分な仕事」への期待が暗に込められている。「官僚政治」というのは、まさにそうした「余分な仕事」への期待によって生み出されているもののはずであるが、「官僚はサーバントであるべきなのに」という理解に基づいて「官僚政治」を批判するという矛盾が、一向に後を絶たない。官僚
2009/11/10 リンク