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「最低賃金を上げるべき」派と「いやいや、それは逆効果でしょ」派の論争は尽きることがありませんが、... 「最低賃金を上げるべき」派と「いやいや、それは逆効果でしょ」派の論争は尽きることがありませんが、私は「上げても下げても、日本では貧困解決にならないでしょ」派です。悲観的な理由を書いてみます。 最低賃金が変えるもの 最低賃金を上げると、雇用されている人の収入は増えますが、それと引き換えに企業は収益が悪化し雇用を絞るので失業が増えます。逆に最低賃金を下げると、企業は安く人を雇えるので失業は減りますが、引き換えに働いてもまともな生活ができないワーキングプアな人が増えます。 最低賃金の上げ下げはメリットデメリットのトレードオフになっています。「失業を増やす」か「ワープアを増やす」か、という「貧困のタイプ」を入れ替える力はあっても、貧困をなくす力はないのです。 ミクロ経済学の教科書的には「最低賃金は失業という非効率を生むので無い方が良い」と書かれていたりしますが、あくまで最低賃金の廃止は「非効率」を
2016/01/16 リンク