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海浜千葉に住まっていると、どうしても小田急沿線から足が遠のいてしまう。出向いてもいいのは下北沢あ... 海浜千葉に住まっていると、どうしても小田急沿線から足が遠のいてしまう。出向いてもいいのは下北沢あたりまで。登戸は遥か彼方、新百合ヶ丘は地の果てだ。町田ともなると、もはや地球の裏側である。ここで下車してから美術館までがまた果てしなく遠い。ここ町田市立国際版画美術館を訪ねるのは二十年ぶりか、三十年ぶりか。道順もすっかり失念し、迷い迷いどうにか辿り着いた。ここで開催中のコレクション展「両大戦間のモダニズム 1918–1939」が今日までだという。こういう総花的な展覧会にはとんと心を動かされないのだが、1920–30年代のロシア絵本が十三点出品されていると耳にしたものだから、これを観ずにやり過ごすわけにいかなくなった。専門家はつらいよ! この展覧会は美術館が蒐集してきた版画作品(ポスターや挿絵本、書物の装幀なども含む)から「両大戦間」、すなわち第一次大戦が終了した1918年から第二次大戦が勃発する
2010/05/02 リンク