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鉄道を背景や舞台に登場させる映画は多い。その意味で『萌の朱雀』は異色だ。なんと、物語の背景に登場... 鉄道を背景や舞台に登場させる映画は多い。その意味で『萌の朱雀』は異色だ。なんと、物語の背景に登場する鉄道は未成線。建設が中断され、開通しなかった鉄道である。映像には鉄道車両もレールも出てこない。ただ、ぽっかりと空いたトンネルがいくつか出てくる。そこに山村の暮らしの哀愁が重なる。舞台は奈良県の西吉野村(現・五條市)。未成線は実際に計画、着工された五新線である。 『萌の朱雀』は1997年に制作、公開された映画。説明要素のない難解な作品ではあるけれど、映像美に魅せられた根強いファンも多く、ロケ地訪問のブログも多い。当時、国内では大きく喧伝されなかったようだ。しかし海外では高く評価された。第26回ロッテルダム国際映画祭で国際批評家連盟賞を受け、監督の河瀬直美氏は第50回カンヌ国際映画祭で新人監督賞(カメラ・ドール)を史上最年少で受賞している。 主演の尾野真千子も、同作品でシンガポール国際映画祭の主
2017/06/14 リンク