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鉄塊王は返事をしない。黙りこくって俺を見つめている。 ようやっと口を開いて、 「そなたに兵を率いさ... 鉄塊王は返事をしない。黙りこくって俺を見つめている。 ようやっと口を開いて、 「そなたに兵を率いさせればノール嵐は止められるのか」 「だから、止めるっつってんだろ」 「何の保証もなく、兵を預けることなどできぬ」 「保証はおまえがしろ」 「……何?」 「おまえが俺を信じればいい。誰が何と言おうと、俺はノールキングをぶっ殺して、ノール嵐を止める。俺の言葉を信じろ。おまえは王なんだろ。おまえが決めさえすれば、できるはずだ。死にたがりじゃないドワーフたちの命を守るために、決断しろ」 「そう簡単ではない」 鉄塊王はわずかに細い眉をひそめた。 「そなたは率直に物をもうす。ゆえに余も率直に語ろう。余はこの鉄血王国の王だが、何もかも余の意のままとはゆかぬのだ」 「ローエンか」 「さよう。とくに武官、兵士らはローエンの影響下にある。余とて、あの者の意向を酌まぬ命令は下せぬ」 「あいつはなんで、ああやって城の
2013/09/12 リンク