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推理作家エラリー・クイーンが、マンフレッド・リーとフレデリック・ダネイという従兄弟同士の二人の合... 推理作家エラリー・クイーンが、マンフレッド・リーとフレデリック・ダネイという従兄弟同士の二人の合同ペンネームであることは、ミステリ好きなら(ミステリ好きでなくとも?)誰でも知っていることである。 彼の作品としては、引退したシェークスピア俳優ドルリー・レーンを探偵とする『Xの悲劇』から『最後の悲劇』に至る四部作(当初名義はバーナビー・ロスだった)のほか、筆名と同じ名前の探偵が登場するシリーズが有名である。とりわけ後者には「国名シリーズ」という、書名に国の名前を冠した一連の長篇シリーズがある。 北村薫さんの新作『ニッポン硬貨の謎―エラリー・クイーン最後の事件』*1(東京創元社)は、この国名シリーズのパスティシュとして書かれた。エラリー・クイーン作の『The Japanese Nickel Mystery』を北村さんが翻訳したという体裁になっている。 むろんこれは最初からパスティシュであることが
2005/07/10 リンク