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【第4回】短編小説の集い 参加作品 まだ日曜と平日の境界はなく、夜のしじまがゆっくりとまるで羽毛の... 【第4回】短編小説の集い 参加作品 まだ日曜と平日の境界はなく、夜のしじまがゆっくりとまるで羽毛のように寝室へ舞い降りたころ、野山の獣は牙を隠してしまい、そして小鳥たちの羽ばたきが微かなものへ変わる外の気配に耳を傾けながら、さきほどまでのテレビの光景によって焼きつけられた念いが何かしら切ないまま、母におぶられたわたしは、ほおずりしたくなるウサギとリスの絵柄の掛け布団にゆっくり滑りこむと、枕もとの絵本を手にしたのも束の間、まばたきが物憂いことを覚えた。 犬のシシリーは今は亡き城主の娘マリアーヌの言いつけをよく守り、勢いよく草むらに飛びこんで、ちいさな野ウサギをくわえて戻ってきた。 マリアーヌは冷ややかな目つきで見据えると、すばやく獲物をかすめとり、木陰から木陰へ渡り歩くようにしてその華奢な背中を遠のかせた。 茫然とした面持ちのシシリーは取り残された侘びしさより、陰惨な手によって弄ばれる野ウサ