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「恩送」という言葉は江戸時代の文献ですでに使用されているが、その意味は「おんがえし(恩返)」と同... 「恩送」という言葉は江戸時代の文献ですでに使用されているが、その意味は「おんがえし(恩返)」と同一だとされる[2]。 しかし、井上ひさしは「恩送り」が、誰かから受けた恩を、自分は別の人に送る。そしてその送られた人がさらに別の人に渡す。そうして「恩」が世の中をぐるぐる回ってゆくことを指しているとした[1]。この意味での「恩送り」は、親切をしてくれた当人へ親切を返そうにも適切な方法が無い場合に第三者へと恩を「送る」。恩を返す相手が限定されず、比較的短い期間で善意を具体化することができる。 こうした用例での「恩送り」も江戸時代から存在していた[1]。事実、『菅原伝授手習鑑』には次のような記述がある。 また、「恩送り」と意味が相当程度に重なる別の表現が古くから日本人にはしっかり定着している。「情けは人の為ならず」というものである。「情けは人の為ならず」とは「情け(=親切)は、いずれは巡り巡って(他
2017/06/01 リンク