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玉田企画の演劇は徹底的にアンチドラマである。この『少年期の脳みそ』のあらすじを述べるにしても、「... 玉田企画の演劇は徹底的にアンチドラマである。この『少年期の脳みそ』のあらすじを述べるにしても、「高校卓球部の合宿の一夜」としか言いようがない。その合宿の一夜で繰り広げられる出来事の細部は、とても”あらすじ”に要約することはできない。要約されることを拒むような“小さなドラマ”が無数に積み重なっているのだ。主催の玉田真也の類まれなる観察力と着眼点で掬い上げられたミクロな感情の揺らぎ。人間の発するその“小さな意味”を、正確に細やかに舞台に立ち上げてこそ、真の人間ドラマというようなものが描き出せるのだ、という信念を感じる。 もちろん、舞台上で役者が放つ台詞と身体にはそんな気負いは一切感じさせない自然な軽やかさがあり、常に笑いに包まれている。とにかく役者が皆、抜群に巧い。とりわけ、もはやスターシステムのような吉田亮と木下崇祥の2人の臭みのある存在感が抜群。悲劇的なまでの人間のすれ違いは、喜劇だ。空気
2017/03/14 リンク