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高木侃『三くだり半と縁切寺』を再読。 三くだり半と縁切寺: 江戸の離婚を読みなおす (読みなおす日本史... 高木侃『三くだり半と縁切寺』を再読。 三くだり半と縁切寺: 江戸の離婚を読みなおす (読みなおす日本史) 作者:高木 侃 発売日: 2014/11/12 メディア: 単行本 内容は紹介文の通り、 近世女性の立場の弱さを示すといわれた、三行半で書かれた離縁状三くだり半。しかし、実際は女性も対等な立場で、離縁を要求できた。女性唯一のアジールとされた縁切寺の実像と併せて、近世女性の地位を問い直す。 というもの。 「夫専権離婚」という江戸期のイメージを問い直した良書である。 以下、特に面白かったところだけ。*1 武士と離婚 武士の結婚において、夫の家格よりも妻の家格の方が高いのは、一般的にみられる傾向であった(20頁)。 次男三男は、いわば「厄介」であって、いわゆる冷や飯で結婚することは、事実上不可能だった。*2 武士の間では、極めて離婚及び再婚が多かった(21頁)。*3 妻の多くは、夫の家格より
2024/12/03 リンク