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昨日のBester ”Decievers” とともに、ずっとハードディスクの肥やしになっていたのが、このバージェス『... 昨日のBester ”Decievers” とともに、ずっとハードディスクの肥やしになっていたのが、このバージェス『ジョイスプリック』の翻訳しかかり。 これはかの「時計仕掛けのオレンジ」で知られるアントニイ・バージェスが、ジェイムズ・ジョイスについて書いた短い本だ。ずっと前に読んでいて、この冒頭部の、普通小説風 (この本の表現では、第一種の作家風)に書き換えた『ユリシーズ』冒頭部というのが大好きで、そしてこれを考えることでジョイスについての理解はかなり深まった……というのは大げさだな。ぼくはジョイスのそんなにいい読者ではない。『ユリシーズ』も途中をかなり飛ばして雑にしか読んでいない。でも、そこで何が行われているのかは、少しわかったように思う。 多くの人は文学というと、すばらしい壮大な、風景が目に浮かぶような作品だと思っている。カズオ・イシグロとかね。だがバージェスは、そんなのがほしけりゃ映