「迷惑をかけた」の半分以上は

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「迷惑をかけた」の半分以上は

ミュージシャンで俳優のピエール瀧さんがコカインを使用したとして逮捕された。逮捕されたということは... ミュージシャンで俳優のピエール瀧さんがコカインを使用したとして逮捕された。逮捕されたということは、ここから先は、「ピエール瀧こと瀧正則容疑者（51）＝東京都世田谷区」といったあたりの主語を使って原稿を書き進めるべきなのだろうか。なんということだ。最初の、主語の選び方の時点で気持が萎えはじめている。個人的に、平成の30年間は、この種の事件に関連する原稿を書くに当たって、メディア横断的な横並び圧力が強まり続けてきた30年だったと感じている。特に、犯罪に関わった人間を扱う際の主語や敬称の使用法がやたらと面倒くさくなった。なんというのか、「主語の運用において、礼法に則った書き方を採用していない書き手は信用に値しません」みたいな、七面倒臭いマナーが、業界標準として定着してしまった感じを抱いている。「ハンコを押す時には、相手の名前に向かって軽く頭を下げる角度で押印するのがビジネスマナー

taimatu “最後に、断酒中のアルコール依存症患者としての立場からの言葉を残しておきたい。”という4ページ目からの文章がいい

2019/03/15 リンク

kissenger8 「おまえの腹の底から出てきたわけじゃないコメント」ばかり垂れ流される社会では自動的に無表情になる私ですが、ジョン・レノン『How?』を引いたその先、正しく小田島隆にしか出せない声になって以降の文が響く

ll1a9o3ll 自分も、中島らも容疑者なんて呼べなかったのでわかる／1は、頑張って演じてたキャラを一旦降ろして素に戻れってことかな（だから捕まってもピエール瀧でい続けることを求めるファンには勘弁してやれよって思う）

Shin-Fedor 渾身の原稿で読み応えも納得感もある。荻上チキ氏、モーリー・ロバートソン氏の見解も合わせて読むのをお勧めする。

kaos2009 [平成の30年間は、この種の事件に関連する原稿を書くに当たって、メディア横断的な横並び圧力が強まり続けてきた30年だった」　メディアが自主的にそうしてるよりも捜査機関がメディアをそう育ててきたんでは

chiisanaehon 精神科の看護師で、セルフヘルプグループの研究をしていました。ステップ1こそが難しい。依存症は否認の病でもあるから。孤独になるとますます依存に頼らざるを得なくなる。メディアは繋がり方を報道してほしい。

ShimoritaKazuyo 不祥事で自粛するのはCM降板から始まったと思う。CMはタレントのイメージと好感度がギャラそのものだから、企業が損害賠償求めるのはわかる。でも映画とか番組はその理屈とは違う。雰囲気でやってる。

quelo4 “ニュースバリューの引き上げにかかっているのは、実は彼らメディアの人間たちであり、結局のところ、われわれが真っ昼間のテレビの画面上で見せられているのは、進行中のメディアによるマッチポンプ”

小田嶋

2019/03/29 リンク

sugimo2 “違法薬物への入り口を塞ぐ意味で貢献しているのだとしても、薬物からの出口というのか、依存症に陥った人間を更生に導く意味では、現状のメディア・スクラムは、逆効果しかもたらしていない”

2019/03/17 リンク

y_koutarou 『多くのアルコール依存者が断酒に失敗するのは、「自力で」「気力で」　「強い意志の力で」アルコールなり薬物なりへの欲望をねじふせようとするところにある。』

2019/03/16 リンク

d-ff メディアコンテンツ「たまむすび」の同レギュラーが瀧、赤江への思い入れからかメディア批判、しかも赤江の出世作であるワイドショー批判を展開する複雑な(滅裂な)構成。断酒会の掟に高揚した人は『誘拐の掟』でも。

bros_tama 違和感．感情論での個人擁護は結局別の差別を生むのではないか．大事なのは薬物は社会の敵で，かつ元患者もきちんと社会が受け入れること．それは田代まさしや元議員にも同列に冷静な視線を持つ覚悟．簡単ではない．

soyokazeZZ 薬物使用率に関して日本は間違いなく最優秀国。使用率を上げないまま依存者治療を進めるのが大事。薬を使うと社会的に死ぬとともに依存から立ち直ることの難しさを啓蒙するべき

arguediscuss 「偉大な力」は「世間」だというのは、「偉大な力」の字面に引っ張られすぎというか、しかもそもそも「強大な力」ではあるが「偉大」ではない／「運がいいと思えること」なのではないか。

社会

taro-r 自粛の過剰さについては，今回の事件に乗っかるのではなく，普段からそういう主張をしておいた方がいいんじゃないか?と思います。

gcyn どちらかといえば僕の接するところでは主語に対応していない空虚な敬語とか言い回しとか非難の格好ばっかり目に付きますよ（小田嶋さんはそういうところで丁寧ですね）。

skel “瀧氏が映りこんでいる映像の販売や配信については、不謹慎だからという理由で自粛させておいて、マスコミ自身は瀧氏の映像を間断なく再生し続けているわけだ。” ほんとこれな。

K-Ono 署名記事は統一表記から外れて好きに書けるはずなんだけどなあ／コカインは反社度が高いからどーたらいうけど、そんなん覚醒剤も大麻も脱法ドラッグもそうやんけというもやもやがある。

hobo_king 俺、正直ピエール瀧のファンだった事ないんだけど、今まで少しでもファンだった人が失望して見捨てたりしないで欲しいとは思うよ。人は転ぶもの。一、二度の失敗で見限ったら、人の営みが悲しすぎる。

wkatu 『病気だということの意味は、自力では治せない……他人の力を借りなければならないということ』／己の中で完成された欺瞞的な「無敵の自己弁護」の『境地から外に出ることが、つまり、自分の無力さを自覚すること』

neko2bo これは良いエントリですね。特に後半、依存に関する話、世の中の為になる文章だと思います。

u-chan そもそも、ピエール瀧がクスリで捕まって、こんなに盛り上がってるのかわからない。悪い意味じゃ無く、そこまでネームバリュー無いだろ。

flowerload “多くのアルコール依存者が断酒に失敗するのは、「自力で」「気力で」「強い意志の力で」 lアルコールなり薬物なりへの欲望をねじふせようとするところにある。”

proverb 主題はピエール瀧さんだけど、前半の批判の矛先は「一旦スティグマを押し付けたら世間を自称するメディアが過剰に非難を増幅させる報道のあり方」。世知辛い世の中の大半はメディアの自作自演だと俺は思っている。

otihateten3510 すごく分かる。謎の同調圧力なー。やっぱ日本人が高齢化して堅物になってるんだろうかな。1970年80年は若者全盛期だからなあ。

udongerge 本当にくだらない物のためにいらん被害が広がっている。もしかすると違法薬物に関しては買った人は捕まえずに売った人を取り締まるほうが合理的なのかも。

ayumun “作品が次々とお蔵入りになっているプロセスを粛々と伝えているそのニュースの背景映像として、瀧氏のコンサート映像を流し続けている” そうそう。ここ数日で一生分のシャングリラのサビを聴いた気がするわ。

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