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ある日、一緒に暮らしていたヒグマの発情期に直面したムツゴロウさん。目の前にお尻を突きつけられた、... ある日、一緒に暮らしていたヒグマの発情期に直面したムツゴロウさん。目の前にお尻を突きつけられた、ムツゴロウさんが取った「驚きの行動」とは? 2023年4月の亡くなる直前まで執筆していたエッセイをまとめた『ムツゴロウさんの最後のどうぶつ回顧録』(集英社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む) ハマナスの花 カッコウの声が林に響いた。下の浜に波が打ち寄せる。その波音さえ、なまめかしく感じられた。 ヒグマ飼育3年目。 私はコンクリートで、完璧なクマ舎をこしらえていた。冬眠室がふたつ。運動場、プール、そして私のベッドと机。 食事は、ときにクマと一緒だった。スキヤキなどの場合、ご飯にかけて持っていった。それなら、クマと一緒に同じ皿から食べられた。 クマは、私を信頼するようになっていた。スキヤキの肉片をつまむと、クマは首を伸ばしてくわえる。私は、指を口の中に差し込んで、引っ張る。相
2023/09/30 リンク