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→紀伊國屋書店で購入 「やわらかに描き出されたアレントの生と思想」 クリステヴァの女性評伝三部作のう... →紀伊國屋書店で購入 「やわらかに描き出されたアレントの生と思想」 クリステヴァの女性評伝三部作のうちの一冊で、ほかの二人はメラニー・クラインとコレットだ。ある種の女性は、「精神生活の生き方の天才」(p.11)でもありうるという視点から、この三人が選ばれたようだ。ほかの二冊は未見だが、アレントに関してはクリステヴァはこの天才の描写に成功していると言えるだろう。ときに難解な文章も書くクリステヴァだが、本書はきわめて平明であり、アレントの個性を鮮やかに描きだしている。 とくに大きな印象をうけたのが、アレントの『ラーエル・ファールハーゲン』という書物の、わずかに精神分析的な解釈である第一章第三節「範例の意味」である。一七世紀末から一八世紀の始めにかけてベルリンでロマン主義者たちを集めたサロンを開いていたラーエルについてのアレントの解釈は、アレントの思い込みの強さによって見通しが悪くなっている本だ
2007/09/27 リンク