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(朝刊より) 福島第1原発事故によって、下水汚泥や焼却灰、稲わらなど、事故前には全く想定されていなか... (朝刊より) 福島第1原発事故によって、下水汚泥や焼却灰、稲わらなど、事故前には全く想定されていなかった「放射性廃棄物」が大量に発生した。処分場どころか、一時保管場所すら見つからないケースも多く、汚染廃棄物を抱える自治体や農家などからは悲鳴が上がる。国は対策を進めるが、解決のめどは全く立っていない。 2月中旬、地元ブランド「いわて南牛」の産地である岩手県一関市花泉町の肥育農家、佐々木順一さん(61)は、原発事故で放射性物質に汚染された稲わらを一時保管場所のパイプハウスに移す作業に追われた。「やっと一つ前に進んだが、まだ入り口」。佐々木さんの表情は晴れない。 佐々木さんが保有する汚染稲わらは約7トンに上る。人家から離れた畜舎付近に耐雪型パイプハウスを建設し、近隣の農家と共同で保管することにした。ハウスは3カ月ごとに県や市が点検し、定期的に線量を測定する。 佐々木さん宅では、汚染稲わらを食べた
2012/03/03 リンク