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anond:20241217085132 読書メモの整理のために便乗。今年の読書は文芸、短歌、仕事の専門書(ソフトウェ... anond:20241217085132 読書メモの整理のために便乗。今年の読書は文芸、短歌、仕事の専門書(ソフトウェア開発)が中心だった。 6冊を良かった順で挙げる。 大江健三郎『大江健三郎自選短篇』(2014年)本書の長所は最初期短編から晩年の短編までを収録しており年代による作風の変遷をたどれること。 ダントツに良いのは「雨の木」の連作。ストーリーは「雨の木」というシンボルや高安カッチャンという重要人物の周縁をぐるぐるし続け、いつまでも核心に踏み込まないため、最初は要旨をつかめない。しかし読み進めるにつれその構成が多角的な視座を提供するための仕掛けだとわかる。短編であるにもかかわらず印象が何度も覆され、様々な味わいがある。 小説は物語の意図が最初は分からないくらいが丁度いい、というようなことを三島由紀夫が何かに書いていたが、全くその通りである。構成や内容が三島由紀夫「豊饒の海」と少し似
2024/12/19 リンク