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2016年3月1日、僕は東北に行った。目的地は福島第一原子力発電所である。常磐線の特急「ひたち」に乗り... 2016年3月1日、僕は東北に行った。目的地は福島第一原子力発電所である。常磐線の特急「ひたち」に乗り、JRいわき駅で僕は降りた。いわき駅からバスに乗り換えて「Jビレッジ」に向かう。 Jビレッジは広野町と楢葉町にまたがっている。ここはかつて、日本サッカー界初のナショナルトレーニングセンターだった。出資したのは東京電力だ。だが、あの事故以来、スポーツ施設ではなくなった。原発事故の対応拠点となったのだ。 Jビレッジからは、東電が用意したマイクロバスに乗り換え、国道6号線を福島第一原発に向かう。楢葉町から富岡町への国道沿いには、コンビニやラーメン屋、ファストフードの店が並び、一見ごく日常的な風景がつづく。だが、どの店も扉は閉められている。そこには人影がまったくない。ただ建物だけがある。あの事故が奪った暮らしを思う。 人口7000人の楢葉町。そのうち、町に戻ったのが400人。多くの住民は避難したま
2016/03/19 リンク