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昨年12月、日本の探査機「あかつき」が金星の周回軌道投入に失敗したのは、エンジンの燃料弁に異物が... 昨年12月、日本の探査機「あかつき」が金星の周回軌道投入に失敗したのは、エンジンの燃料弁に異物が挟まったのが原因だとする宇宙航空研究開発機構(JAXA)の解析結果が29日、明らかになった。 あかつきは昨年12月、金星に接近したが、燃料弁が想定通りに開かず、エンジンが異常燃焼を起こして周回軌道に入るための逆噴射に失敗した。JAXAは30日、解析結果を文部科学省宇宙開発委員会の調査部会に報告する。 関係者によると、弁に挟まった異物は、燃料と酸化剤が化学反応を起こしてできた結晶。燃料と酸化剤は、本来はエンジンの噴射口で混ざるまで接触しないが、酸化剤が配管の逆流防止弁から何らかの理由で上流側に逆流し、気化した燃料に触れたらしい。その後の地上での実験で、気体の状態で混ざると結晶ができることが確かめられた。
2011/06/30 リンク