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オ・スンジャさん(68)はこの4年間、韓国ソウルの街頭で、さびた台車を押して歩きながら箱や段ボールを... オ・スンジャさん(68)はこの4年間、韓国ソウルの街頭で、さびた台車を押して歩きながら箱や段ボールを集めてきた。 「この年だと動き回るのも大変ですが、そうするしかないんです。私ら夫婦を支えてくれる人が誰もいませんから」 この仕事で1日に2万ウォン(約2000円)稼ぐオさんは、こう言う。「これが私の運命です。我慢するしかありません」 貧困は韓国の高齢者の半数近くを苦しめている。 今の高齢者と言えば、戦後韓国の活力源となり、先進国への目覚ましい変貌を支えた世代だ。 国民年金(基礎年金)の支給額は月間20万ウォンで、住まいと食費を何とかまかなえる程度。このため多くの高齢者は家計をやりくりするために、単調な仕事や恥ずべき仕事に就かざるを得ない。 中には、売春に手を出すしかない人もいる。ソウルの高層ビル街の下にたたずむ緑豊かな公園では、高齢だと80歳にもなる女性たちが近所のさびれたモーテルへ誘い込む
2017/12/01 リンク