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筆者はかつてカルロス・スリム氏に、自国について、なぜメキシコ人がこれほど悲観的で、ブラジル人がこ... 筆者はかつてカルロス・スリム氏に、自国について、なぜメキシコ人がこれほど悲観的で、ブラジル人がこれほど楽観的なのか尋ねたことがある。世界一の富豪で、最大規模の投資を両国で行っているスリム氏は、こう答えた。「単純な話だ。彼らはブラジル人で、我々はメキシコ人だからだ」 これは洞察に富んだ発言だった。多くのメキシコ人は自国について悲観しており、世界も彼らの感情を共有してきた。一方、4月上旬のジルマ・ルセフ大統領のワシントン訪問でも見受けられたブラジルの好況に対する自信は、国民の想像力をかき立てた。 直近の兆候は、目前に迫った200億ドル規模のBTGパクチュアルの株式上場だ。BTGは、こともあろうに「熱帯地域のゴールドマン・サックス」を目指しているブラジルの投資銀行だ。 この一件だけを取ってみても、人は改めて状況を見直す気になるはずだ。特に、10年前は両国の国民のムードがまるで違っていたからだ。
2012/04/17 リンク