検出限界の考え方-放射能の測定β

検出限界の考え方-放射能の測定β

検出限界の考え方 検出限界（検出下限ともいう）は，有為な放射能を検出することのできる下限値である。...概要を表示 検出限界の考え方 検出限界（検出下限ともいう）は，有為な放射能を検出することのできる下限値である。有為な放射能とは，統計的に見て，バックグラウンド値と明らかに異なる放射能が検出されたと判断できるということである。主に用いられている検出限界の考え方には，Kaiserの考え方とCurrieの考え方の２つがある。Kaiserの考え方は従来主流の地位を占めてきたという経緯があり，我が国で多く見られる3σ法もこの考え方に近い。ただし，近年Currieの考え方に変化する動きも見られる。一方，欧米ではCurrieの考え方が主流になっている。欧米では2σが多く用いられるという説明を以前どこかで読んだことあるが，これは誤りであろう。ISO/IUPACの考え方はCurrieの考え方であって，検出限界のデフォルトは3.29σである。おそらくCurrieの信頼度95%(=)とバックグラウンド値の標準誤差の信頼度9