これはすごい…

Amazonで熊野純彦の『西洋哲学史―古代から中世へ』(岩波新書)のレビューを見てびっくりした。

「岩波」から出す以上、偏向と見られて仕方ない。, 2007/4/22
レビュアー: キャバンクラブ - レビューをすべて見る


戦後のいわゆる「進歩的文化人」の巣窟であった、岩波文庫で、唯一、信用できるのは、北杜夫の作品だけだろう。岩波は首尾一貫して、東京裁判史観、戦前暗黒史観、日本罪悪論で通してきたのだから。
 西洋哲学史の分野でも、根っこに、西洋罪悪論を持っているのだから、客観的でありようがない。
 本書は、非常にいい本であると思う。しかし、「岩波」から出すために、史実を捻じ曲げている。これが何より残念だ。

岩波新書なのに「岩波文庫」では北杜夫しか信用できないといい(しかしなんで北杜夫なのか?)、「日本罪悪論」であると同時に「根っこに、西洋罪悪論を持っている」と言い(単なる書き間違い?)、古代〜中世の哲学史で「史実を捻じ曲げている」と主張(いったい何のことだろ?)。岩波バッシングの自動化もここまで来たかと感心した。ちなみに、他のレビューを読むと植木等のファンのようだけど、『週刊ポスト』で連載されていた植木等伝を読んだらどう思うんだろうな…。